中世の街に息づく古代ローマの記憶

ヴェローナ

「ロミオとジュリエットの街」として知られるヴェローナ。中世の街並みやシェイクスピアの物語で有名ですが、実は古代ローマの面影を色濃く残す遺跡の宝庫でもあります。

古くは北イタリアとローマを結ぶ交通の要衝として栄え、当時の都市計画に基づいた街路や門、城壁などが今も市街地に組み込まれるように残っています。歴史の層が折り重なるこの街では、2000年前の建築が現代の風景と自然に調和しています。

       

野外オペラの舞台「アレーナ・ディ・ヴェローナ」

ヴェローナに残された圧巻なのが、紀元1世紀に建てられた「アレーナ・ディ・ヴェローナ」。2万人以上を収容できるローマ時代の円形闘技場で、保存状態の良さはイタリア屈指。毎年夏には野外オペラの舞台としても使われ、古代の建築と現代の芸術が同じ空間で息づく、まさにヴェローナならではの光景が広がります。

ローマの円形劇場と考古学博物館

もう一つの見どころが、アディジェ川沿いのローマの円形劇場。こちらも一部が現役の舞台として使われており、夏には演劇やコンサートが行われます。隣接する考古学博物館では、ローマ時代の彫像やモザイク、墓碑などの出土品を展示。テラスからはアディジェ川を挟んで市街地を一望するパノラマも楽しめます。

日常に溶け込む遺跡たち

ヴェローナの魅力は、有名な建築物に限りません。レストランに入れば、地下に降りる途中にローマ時代の遺跡がそのまま見えることも。街中を何気なく散歩していると、足元の透明なパネルの下に古代の遺構が現れる、という場面もしばしば。日常の延長線上に古代ローマがある。その自然な共存が、ヴェローナの奥深さを物語っています。


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