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Case

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車椅子でもスムーズに。イタリア美術の傑作走り描きの旅

O様ご夫婦

手配のポイント

ご来店にてイタリア旅行のご相談をいただきました。今回は、これまでお一人で旅を楽しんでこられたご主人が、初めて奥様とご一緒に訪れるイタリアということで、特別な旅にしたいとの思いをお持ちでした。
奥様は自立歩行が難しく車椅子をご利用のため、航空会社への車椅子申請書の作成や空港サポート、そしてイタリア国内の鉄道利用時には各駅の障害者サポートサービス「Sala Blu(サラブル)」の手配を行いました。宿泊ホテルは4つ星の車椅子対応・エレベーター完備の施設を選定し、お部屋も移動しやすいエレベーター付近を事前にリクエストいたしました。また、空港送迎についても車椅子のまま乗車できるセダンタイプの専用車をご用意し、安心して移動いただけるよう配慮しました。
今回の旅の目的はイタリア各地の美術館めぐり。現地ではイタリア語もお話しになれることから、観光もスムーズに楽しまれたとのことです。途中、ペルージャからローマへ向かう鉄道でストライキが発生し、一時は戸惑われたものの、現地の方に助けてもらい無事ローマへ到着できたことも、旅の思い出として語ってくださいました。

旅のご感想

 お陰様でその後ローマでも安心して活動でき、無事に全行程終了、帰国となりました。

 ストライキに関しては、「0:01-21:00の全国ストライキ」と聞いてびっくり!
急遽代替交通手段を探しに行ったフィレンツェのバスターミナルで、次に並んでいたおじさんが、「何時の列車?運休かどうかは列車によるよ」と教えてくれました。宿に戻り鉄道会社のホームページを見てみると、実際その通りで、通勤時間帯などに限っては運行する「最低限保証運行」というような名前のシステムがあり、ペルージャからも17時台にはローマ行直通列車があるのがわかりました。さっそく駅に行き乗車券の変更およびSala-bluの予約もでき、事なきを得たというわけです。
 (ちなみにペルージャでは、その分ゆっくり過ごしました。取って頂いたホテルの近くに考古学博物館があり、その回廊にある古代石棺に施された彫刻などを見学できましたので、「禍転じて福となす」みたいな気分でした。)

 今回の旅行に関しては、車椅子への対応および、紙ベースでの資料のご提供など特別なお手数をおかけしましたが、全て完璧に手配して頂きました。
以下、時間を追ってのご報告です。

 フィレンツェでは、先ず、感じの良い運転手さんのお迎え。ホテルは快適な障害者ルーム。旧市街にも駅にも近く助かりました。
 翌朝、駅前の案内所に行くと、車椅子で通りやすいルートを色分けした市街地図をくれました。その地図が優れもので、
・添付の各美術館・教会などの一口紹介
・開館時間と休館日の一覧表とが3点セットになって、参照しやすく通し番号が共通なのです。
それを頼りに、ウッフィーツィ美術館、サンタマリアノヴェッラ教会、メディチ家礼拝堂、マリノ・マリーニ美術館、ミケランジェロの家、バルジェッロ美術館、サンタクローチェ教会、ブランカッチ礼拝堂、アカデミア美術館を5日かかりですが、車椅子で見学。私も少しだけど描けました。

メディチ家礼拝堂(ミケランジェロ「メディチの墓標」より模写)
大聖堂内の壁画(ウッチェロ「ジョン・ホークウッド騎馬像」より模写)
大聖堂付属美術館(ミケランジェロ「ピエタ」より模写)
案内所でもらった地図。車いすで通りやすいルートが書かれている

 また、移動2日前にフィレンツェ駅構内のSala-bluで介助依頼及び当日の待合わせ場所を打合せをしました。(私が予約内容のメモを取ろうとすると「待って、今印刷してあげるから」と介助内容と待ち合わせ場所を印刷した紙片をくれました。そこにはフィレンツェ駅での内容のみが記されていましたので、「ペルージャについては?」と尋ねると「大丈夫ですよ」とのことでした)。

 フィレンツェ駅からペルージャ駅への移動は、まず予約して頂いた列車の車椅子用スペースに接する乗車口へとSala-blu(サラ・ブル)のスタッフ(2名)が案内誘導の後、専用リフトで持ち上げて乗車させてくれました。その後すぐに車掌さんも来て、「ペルージャ下車ですよね」と、再確認してくれました。
ペルージャ駅では、乗車時と同様、2名のスタッフとリフトによる降車の介助を受けられました。

 ペルージャ駅前からはタクシーでホテル経由(荷物預け)で、ウンブリア国立博物館へ。見学と遅めの昼食の後、ホテルまではほぼ下り坂でコロコロと下りました。
 眺めもよく、大きな浴槽。夕食も摂れて落ち着いたホテルでした。
 2日目は上記の通り考古学博物館を楽しみました。この日はバスもストライキですが、こちらは中学生の下校時刻等に合わせたらしい12:00-15:00の時間帯は運行あり。事前に伺った通り、取って頂いたホテルの裏がバスターミナル!!そこのスタッフに運行時間帯や車椅子での乗車は?(運転手さんが車体からスロープを引っ張り出す形式で問題ありませんよ、と教えてくれました)を聞くことができ、駅まで楽に移動でき助かりました。

 ペルージャ駅からローマ駅までの鉄道も、フィレンツェ→ペルージャ同様の介助サービスと車椅子スペースでの移動で問題ありませんでした(この区間の介助サービスの予約もフィレンツェ駅構内のオフィスで取れました)。

 ローマのホテルも親切で、シャワー室に椅子の付いた障害者ルームを用意してくれました。
あくる朝、コロッセオ、フォロロマーノを横目に見て坂を下り、やがてテベレ川沿いにバチカン美術館へ(1時間半位かかりましたが晴天で、気持ち良い散歩 でした)。2日目はホテル近くのマッシモ宮博物館で古代彫刻とフレスコ画をたっぷり鑑賞しました。
 最終日、事前に伺っていた通り、車椅子のまま乗車できる車が手配され、空港への運転手さんも「気は優しくて力持ち」って感じの方でした。

 妻の目から見た感想など聞きながら、美術史上の傑作を走り描き…の旅。一人旅とはまた違った経験でした。
 妻からもくれぐれもよろしく申しております。本当にありがとうございました。

この度は誠にありがとうございました。
取り急ぎお礼かたがたご報告まで

古代石棺彫刻とその模写(ペルージャにて)
古代邸宅のフレスコ画(ローマ、マッシモ宮博物館の展示)

追伸

ペルージャで見たストライキの日の光景は「軍拡に反対」や「国民生活向上」を掲げたものでそれ自体全く同感。乗り物には不便が生じましたがイタリアでもそうした皆さんの声に触れて嬉しかったです。行進のバックには日本でも歌われることのあるBella ciaoの曲が流れてました。

担当者より

お世話になっております。長旅お疲れ様でした。

早速、ご丁寧にご感想をいただきましてありがとうございます。
現地の方や「Sala-blu」の鉄道サービスの方も優しく対応してくださったようで安心いたしました。

ペルージャでの鉄道ストライキは大変だったかと存じますが、考古学博物館へも訪問し、ゆっくりと楽しむことができたようでよかったです。
まさに「禍転じて福となす」ですね!

その他の各都市でも充実した時間をお過ごしになることができたようで、今回お手配をさせていただいた私まで嬉しく思います。
奥様との2人旅、素敵な思い出となっておりましたら幸いです。
長旅のお疲れがでませんようご自愛くださいませ。

実際のご旅程

日程旅程宿泊
Day113:20発 羽田からITAエアウェイズでローマへ
21:45発 乗り継いでフィレンツェへ
22:40着 着後、専用車でホテルへ
フィレンツェ
アドラー・カヴァリエリ
Day2~
Day6
ホテルにて朝食後、終日フリータイム。フィレンツェ
アドラー・カヴァリエリ
Day7ホテルにて朝食後、チェックアウト。ご自身でサンタ・マリア・ノヴェッラ駅へ
08:02発 レジョナーレ・ヴェローチェにてペルージャへ
10:17着 ペルージャ駅にご到着
着後、ご自身でホテルへ
チェックイン後、フリー
ペルージャ
サンガッロ・パレス
Day8ホテルにてご朝食後、午前中フリータイム
午ホテルにて朝食後、チェックアウト。ご自身でペルージャ駅へ
11:48発 レジョナーレ・ヴェローチェにてローマへ
14:40着 ローマ/テルミニ駅にご到着
着後、ご自身でホテルへ
チェックイン後、フリー
ローマ
マッシモ・ダゼーリョ
Day9

Day10
ホテルにて朝食後、終日フリータイム。ローマ
マッシモ・ダゼーリョ
Day11ホテルにて朝食後、チェックアウト。
11:30 専用車にてローマ/フィウミチーノ空港へ
12:15頃 空港ご到着
15:05発 ITAエアウェイズで羽田空港へ
機中泊
Day12羽田空港ご到着
***お疲れ様でした***