2020/12/06

今年は寂しいクリスマスに！？
イタリアの現状は・・・

ブログをご覧の皆様、こんにちは！
子供たちの学校が始まりしばらく記事を投稿できていなかったのですが、久しぶりに記事を投稿させてもらうことになりました。
今回は、イタリアで学校が始まった9月半ばから現在までの状況をお伝えしますね。
毎日感染者が増え続け、子どもたちの学校でも感染者が出るなど3月のロックダウン時に比べ感染への恐怖感が強い状況が続いています。
もうすぐ一大イベントのクリスマスですが、今年のクリスマス期間中は厳重な規制がかかることに。
イタリア人にとって、今年は忘れられないクリスマスになりそうです。

9月半ばに学校が始まり10月頃から再度増え始めた感染者

3月からのロックダウンは6月初めには完全に解除され、６～8月のバカンスシーズンはイタリア国内ならどこでも旅行に行くことができました。
我が家は今年バカンスには行かなかったのですが、周りはほとんどの家族が南イタリアやサルデーニャ島へ。
バカンスシーズンは感染者が増えることなく、状況は落ちついていました。
イタリアの学校は9月半ばから始まります。
全国の学校が始まり2週間ほど経った10月初旬頃から徐々に新規感染者が増え始め、中学2年から大学までの生徒はオンライン授業に。
(幼稚園、小学校、中学1年の生徒はそれまで通り通学しています)
学校ではマスク、換気、消毒が徹底され、毎朝家を出る前には体温測定が義務付けられました。

我が家でも数秒で体温が測れる体温計を購入。
毎朝の家族全員の体温測定は次男の仕事になりました。

感染者の多い州がレッドゾーン(ロックダウン)に

11月6日には感染者が多い4州(ロンバルディア州・ピエモンテ州・カラブリア州・ヴァルダオスタ州)がレッドゾーン(ロックダウン)となり、15日にはさらにトスカーナ州とカンパーニャ州がレッドゾーンに。
※レッドゾーン指定の基準は単純に感染者数の数だけでなく医療体制も考慮されました。
最初からレッドゾーンになったカラブリア州の感染者はそこまで多くなかったのですが、医療体制の崩壊が危惧されレッドゾーンに。

参照：https://www.ilmeteo.it/
(イエロー⇒オレンジ⇒レッドの順で行動制限が厳しくなります)

3月のロックダウンよりも今回の行動規制は緩やかでした

私が住むエミリア・ロマーニャ州も11月15日からオレンジゾーンになり、市外への移動が制限されました。
ただ完全にロックダウンとなった3～4月に比べると、会社や工場の閉鎖はなかったため穏やかな行動制限でした。
前回のロックダウン時は食料品などの買い物でも市外へ出ることは禁止されていましたが、今回は経済的な理由(隣町のディスカウントスーパーに行くなど)があれば近隣の町まで行くことが可能に。
長引くコロナ禍で、貧窮した家族が増えたからかもしれません・・・。
(観光大国のイタリア、観光業・飲食業・ホテル業などが受けている打撃は深刻です)

子供たちの学校でも感染者が・・・子供たちもPCR検査を受けました


前回に比べ感染が身近になった今回の第二波。
私たちが住む小さな町でも老人ホームで感染者が出たり子供たちが通う小学校で感染者が出たりと「大都市でおこる感染」の話ではなくなってきました。
子供たちの小学校でも感染者が(1～2人ですが)出たことで、子どもたちもPCR検査を受けることに。
結果は陰性でしたが、やはり結果が出るまでは緊張しました。

11月末から少し下火に・・・！？12月に入り行動制限が緩和

毎日どんどん増えていた感染者も、11月末には少し下火に。
12月に入ると少しずつ行動制限が緩和されました。
12月6日現在の行動制限地図はこちら。

参照：https://www.sanitainformazione.it/
オレンジゾーンの多くがイエローゾーンに、レッドゾーンはオレンジゾーンになりました。
現在、唯一のレッドゾーンはアブルッツォ州。
私が住むエミリア・ロマーニャ州も今日からイエローゾーンになったため、州内の移動が可能になりました。
久しぶりに、ボローニャまで日本食材を買いに行けそう！

今年のクリスマスはどうなる！？


数日前、イタリア政府よりクリスマスから年末年始期間の行動制限について発表がありました。
イタリアの一大イベント、クリスマス期間の大移動を避けるための行動制限はこちら。
12月21日～1月6日までイタリア全土で州・自治体を超える移動禁止
12月25、26、1月1日は仕事や健康上の理由以外では自治体を超える移動禁止
12月25、26、1月1日は他の自治体にあるセカンドハウスへの移動も禁止
12月21日からは市外に出られなくなるので、クリスマス前の実家への帰省ができなくなってしまいました。
家族親戚で大勢集まって過ごすクリスマスや、友人たちで集まって賑やかに乾杯する年越しが今年は難しそう・・・。
一大イベントのクリスマスを家族だけで家で過ごすことになり、がっかりしているイタリア人たち。
今年はとても寂しいクリスマスと年越しになりそうです。

我が家の近況は・・・

イタリアはこんな状況ですが、幸いにも我が家は皆元気です。
子どもたちの学校で感染者が出て2週間ほどオンライン授業になったり、PCR検査を受けに行ったりと忙しくしている間に次男は8歳になりました。
元気に大きくなっていて嬉しい限り！子どもはあっという間に大きくなりますね。
もうすぐ学校は冬休みに入り、新学期が始まるのは1月7日。
その頃には今よりも状況が落ち着いていることを祈らずにはいられません。
イタリアの観光業も今年2月末からストップしたまま。
来年は、またたくさんの人がイタリアへ旅行に来てくれるようになりますように・・・。
（ボローニャ／星畑聡子）