2020/07/10

ロックダウン解除後、初めてのボローニャ旧市街散策

皆様、初めまして!
ボローニャ郊外に住んでいます、星畑聡子(ほしはたさとこ)と申します。
Tutta Italia様には、ボローニャからパルミジャーノ工場やバルサミコ酢工場などを巡る美食ツアーや、フェラーリ・ランボルギーニなど車の博物館を巡るツアーなどでお世話になっています。

今回コロナウィルスの記事について声をかけていただき、こちらのブログにボローニャ周辺の現状をお伝えすべく記事を書かせていただくことになりました。

ボローニャ周辺の現状について定期的に皆様にお伝えできればと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します!

記事の中では、ボローニャやボローニャ周辺の街の風景も写真でご案内していきます。
まだ現時点では実際にこちらに来ていただくことはできませんが、写真からイタリアの香りを感じていただければ……。

今回は、北イタリアでの学校閉鎖時とボローニャ旧市街の様子をお伝えしますね。

学校閉鎖から現在まで

私が住むモデナ県(ボローニャとモデナの真ん中辺りに住んでいますが、県はモデナになります)を含む北イタリアでは、2月末に学校が閉鎖になりました。

最初は、1~2週間ほどの臨時の休みだと思っていました。
子どもたちも少しの間の休みと思っていたので、「来週は学校がお休みだって」と私が言った時には「やったー!」と大喜び!

しばらくすればまた学校が再開すると思っていたのですが、その後も感染は広がるばかり……。

休校中は先生たちが定期的にオンライン授業をしてくれましたが、先生によって授業の回数や質にかなりの差が。

毎週宿題が出るのですが、年齢が低い子供を持つ親は家で宿題を毎日見る必要があり、かなりの負担がかかりました。
(小学2年生の我が家の次男はちょうどかけ算の時期だったので、家ですべてかけ算を覚えさせる必要があり大変でした!)

結局学校は再開しないまま、6月の2週目から夏休みに突入。現在は、長い長い夏休み中です……。

※イタリアの学校は9月に新学期が始まり6月で終了します。
夏休みはなんと3カ月以上!(6月の2週目から9月の半ばまでが夏休みです)
共働きが多い現在のイタリアでは、この長い夏休みは親の悩みのタネなんです。

子どもたちは、今年は通常の半分ほどしか学校に行くことができませんでした。

今のところ、9月半ばからは通常通り新学期が始まると言われています。
現在、イタリアの新規感染者は日に日に減少しているので、このまま再感染がおこらなければ9月からは学校が再開されそうです。

ボローニャ旧市街の様子

イタリアでは5月初めより親戚の家のみ自由に行けるようになり、6月1日よりヨーロッパ内で自由に行き来ができるようになりました。

※7月1日より日本を含む複数の国からの入国も可能になりましたが、現在はまだ入国後14日間の隔離が必要です。

自由に家から出られるようになってもしばらく外には出なかったのですが、数日前に4か月ぶりのボローニャ旧市街の様子を見に行ってきました。

ボローニャは数年前から観光に力を入れていたので、ロックダウン前にはいつも観光客や学生で賑わっていたのですが、この時はやかなり人が減っていました。

ボローニャ中央駅からマッジョーレ広場まで続く大通り「インディペンデンツァ通り(Via Indipendenza)」。
いつもなら人や車、バスで混雑しているこの通りもガランとしています。

※両側にあるポルティコ(回廊)の下は人が歩いていましたが、車道はこの通りがらがらでした。

マッジョーレ広場。
夏の恒例の映画祭用の巨大スクリーンが設置されています。
7月、8月はほぼ毎晩ここで昔の映画が無料で放映されます。
椅子の間隔をもう少し空けた方がいい気もしますが……今年も映画祭は予定通り開催されるようです。

いつも混んでいる広場前のワインバーも、この日は私たちだけ。
いつ行っても多くの人で賑わっていた広場周辺が嘘のように、ガランとしていました。

ロックダウン解禁後、初のアペリティーボ!
この日は爽やかな陽気で、外でワインを楽しむにはぴったりでした。
(テーブルの間隔も、以前よりかなりゆったりした配置になっていました)

ヨーロッパの観光客らしき家族連れやグループをチラホラ見かけましたが、例年に比べるとかなりの人の少なさ。

歩いている人たちは、2/3くらいの人たちがマスクをしていました。
屋外だからと、自己判断でマスクを外している人もいそうです。
(その後に行ったスーパーでは、買い物をしている人は皆マスクをしていました)

各店舗の入り口には必ず消毒ジェルが。スタッフも必ずマスクをしていました。

今まで徹底されていなかった手洗いや消毒が徹底され始めていて、日本に少し近づいている気がします。

レストランでもスタッフはマスクを必ず着用し、お店によっては入る際に熱を測るところも。

最初の頃にはイタリア人にとっては抵抗があったマスクも、付けていることが普通になってきました。

ただ、こちらには日本のような「夏用マスク」がないので、炎天下の下でマスクをして歩くのは辛い!
人の少ない屋外を歩く時にはマスクを外している人がいるのは、暑くて耐えられないからかも知れません。

また以前のようにたくさんの旅行者が戻ってくるにはもう少し時間がかかりそうですが、その時を楽しみにボローニャ周辺の情報を皆様にお伝えしていきます。

海外旅行が解禁になりイタリアに来られる際には、ぜひボローニャにも足を延ばしてくださいね!

(ボローニャ/星畑聡子)