2020/06/11

イタリアの現状と現地再開情報

イタリア政府観光局より、2020年6月11日現在のイタリアの現状と現地再開情報をご提供頂きました。

フェーズ2

5月17日首相令発令の5月18日~6月14日まで有効
日本語の全内容:https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20200517DPCM.html
日本人向けの「イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報」
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19.html
(以上在イタリア日本大使館公式 HP)

観光客の受け入れ

6月3日より、ヨーロッパの以下の国々からの移動についてはイタリア国内の移動含めても許可されています。イタリアへの入国に先立つ14日間に上記以外の国・地域に滞在していないという条件で、14日間の健康観察、および予防的自己隔離措も義務づけられません。
欧州連合の加盟国、シェンゲン協定加盟国、グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国、アンドラ、モナコ公国、サン・マリノ共和国、ヴァチカン市国

航空

●アリタリア航空
現時点における直行便の就航および再開予定は8月で調整中
●ANA(全日本空輸)
4月20日に就航が予定されていた羽田⇔ミラノ・マルペンサ間の直行便は現在、就航延期中で新しい開設時期は未定です。

鉄道

★6月2日、インフラ運輸省は6月3日からの州間移動の再開を踏まえ、高速鉄道及びインターシティの乗客に対して、乗車前に専用入り口で体温測定を行い、37.5℃超の場合は乗車を許可しないこと、混雑緩和のため駅及びプラットフォームの入場制限を行う等を内容とする関連ガイドラインの改正を行いました(6月14日まで有効)。

●トレニタリア HP: https://www.trenitalia.com/it/informazioni/Infomobilita/notizie-infomobilita.html
高速鉄道(フレッチャ)運行ダイヤ:全86本
インターシティ(Inter City)運行ダイヤ:全50本

●イタロ(Inter City)運行ダイヤ 6月11日から13日まで:全30本
https://www.italotreno.it/~/media/Images/content/pdf/emergenza_sanitaria/rimodulazione-offerta_lista-treni

再開のスケジュール

5月18日から認められている活動
●宿泊施設(ホテル、B&B)
●美術館・博物館やその他の文化施設(図書館)
●遺跡地域や公園、記念碑的建造物、ヴィッラ、公共庭園へのアクセス
●商店、対人サービス業
●飲食業サービス(レストラン、バール、パブ、ジェラートショップ、ベーカリー)

感染防止対策としては、ソーシャル・ディスタンス最低1メートルの確保、消毒液の使用やマスクの着用などを条件に営業を再開しています。レストランやバールでは、テーブルの間隔を 2 メートル以上空けるために、席数を減らすなどの対策を取り営業を再開。商店へのアクセスは最大人数が制限され、購入に必要な時間のみ店内に滞在することが許可されます。

5月25日から認められている活動
フィットネス・センター、スイミング・プール、スポーツ・センター

6月15日から認められる活動
劇場、コンサートホール、映画館、その他、野外を含む空間での観客を伴う公演で、これについては、事前に座席が割り当てられた公演のみが許可され、最大来場者数は、屋外イベント1000人、屋内イベントは200人です。
それぞれの活動は、ソーシャル・ディスタンス最低1メートルの確保を含む、国が制定するガイドラインで認められるもので、イタリアの地域と自治州は独自のルールを設け、感染の経過に応じて、活動の開始または延期を選択することができます。なお、スポーツ・イベントは引き続き活動が禁止されています。

美術館・博物館への入館方法

今までとは違い、美術館・博物館を訪問するには、チケット売り場での行列を避けるため、コールセンターやウェブサイトを使用して事前にチケットを購入する必要があります。また、これには、混雑を避け入場者の流れをスムーズにするために、予約時間も設定されています。

入場前はソーシャル・ディスタンスを保ち、サーモスキャナーによる温度測定を行い37.5度以上の場合は入館できません。入館時には、設置されている消毒液で手を消毒します。館内では、マスクの着用とソーシャル・ディスタンスの確保が求められ、見学ルートには混雑を避けるための標識の設置が義務付けられています。ガイド付きツアーに関しては、団体ツアーを企画することは未だ難しく、小グループ、家族、個人レベル向けのみの対応となります。

宿泊施設のガイドライン

●予防策に関する十分な情報提供。
●体温測定を行い、37.5度以上の場合は入館できません。
●共用エリアでは、最低 1メートルのソーシャル・ディスタンスが義務づけられています。
●密閉された共用エリアでは、マスク着用が義務づけられています。

飲食業界のガイドライン

●予防策に関する十分な情報提供。
●体温測定を行い、37.5度以上の場合は入館できません。
●消毒液の設置。
●14日前までの予約表の保管が必須。
●テーブルとの間隔は、最低1メートルの距離が維持されるように配置すること。
●座席がない施設では、最低1メートルの距離が維持されることを保証するため、入場制限の設定。
●セルフサービスのビュッフェ禁止。

ミラノ

美術館・博物館は、5月26日から徐々に一般公開されています。5月29日からは、ミラノ大聖堂が観光客向けに再開されました。ミラノでは、バールやレストランの閉店時間に制限はありませんが、テーブルのサイズと椅子の数を常に管理すること、午後7時以降は、持ち帰り用のアルコールを販売しないことが条件付られています。
● スフォルツェスコ城の博物館と展示会は、一時的に公開されていません。
●サンタ・マリアデッレ・グラツィエ教会の最後の晩餐は、5月9日から入場制限(15分ごとに5人)のもと再開。
●ブレラ美術館は、完全予約制、時間制限のもと、入場無料で再開。
火~水:9時30分~13時30分、木~日:14時~16時30分

ヴェネツィア

6月3日から、観光客向のゴンドラ運航が再開。乗客はマスクは不要ですが、船頭は手袋とマスク着用必須で、乗降時の乗客への手助けは禁止とされました。座席には他の乗客との距離を保つため、目安になるテープが張られています。同時に 6 人が乗船でき、乗り場では、作業員によるゴンドラの消毒が義務付けられています。

ヴェネツィア市長と観光局は、観光客が以前の年間3000万人レベルに回復するまで、少なくとも1年はかかると予測していて、パンデミックからの復活を象徴する場になればいいと、7 月に恒例行事のレデントーレ祭は開催が予定されていています。

フィレンツェ

再開されているのは、フィレンツェ大聖堂、アカデミア美術館、フェラガモ博物館、ヴェッキオ宮殿、ボーボリ庭園、ウフィッツィ美術館
また、フィレンツェ郊外のピサの斜塔や、ヴィンチ村のレオナルド・ダ・ヴィンチの生家や美術館も一般公開されています。デパートや小売店では、マスク着用、店内に入る際に手を消毒、ビニール手袋着用、ソーシャル・ディスタンスの確保のルール厳守、入店人
数制限のもと営業を再開しています。

ローマ

先日ヴァチカンでは、ローマ法王が数カ月ぶりにサン・ピエトロ広場で日曜日の祈りを捧げました。現在、サン・ピエトロ大聖堂は個人客のみに再開しています。

5月18日からは、開催延期中だった『ラファエッロ 1520-1483 展』が8月30日まで完全予約制、人数制限のもとスクデリエ・デル・クイリナーレで開催中です。

6月1日からヴァチカン美術館、コロッセオ、また、6月2日から、アラパチス、フォーリ・インペリアーリがガイドライン設定のもと一般公開されており、他にもボルゲーゼ美術館、カピトリーノ美術館、国立近代美術館、パラッツォ・デッレ・エスポジツィオーニが再開しています。

ナポリ

サン・テルモ城とマードレ美術館、ピオ・モンテ・ミゼリコルディア、6月2日からはカポ・ディ・モンテ美術館が再開しています。ポンペイについても15分おきの入場制限のもと一般公開されています。レストラン、バールは、ビュッフェ禁止、テーブルとテーブル、椅子と椅子の間隔を保ち、14日前までの予約表の保管が必須になります。海水浴もパラソル、ビーチベッドなどの間隔を空けることにより許可されていて、人の入れ替えがある度に消毒が義務付けられています。

ピエモンテ州 (州都トリノ)

● [参考]1 泊分で3泊とまれるパッケージ l Piemonte moltiplica la tua vacanza per te を発表予定
●自然エリア :各スポットオープン
●美術館・博物館開館情報は随時サイトで更新:https://piemonte.abbonamentomusei.it

ロンバルディア州(州都ミラノ)

●クレモナ 6 月末まで FB でライブコンサート Cremona Musica Web Festival
●マントヴァ: テ宮殿など公開再開
●ベルガモ:市営ミュージアムは全館公開。カラーラ美術館ではカラヴァッジョ展も
●ベルガモ https://www.lospiritodelpianeta.it/
●州内観光では、屋外でもマスクか代用品を着用のこと。ビーチでは 37.5 度以上の方は入場禁止他、様々な規定あり。

フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州(州都トリエステ)

●参考)4 大海水浴場ではオンライン予約制。
●海水浴場オープン:海水浴場日傘などの設置において、ソーシャル・ディスタンスをとる独自対応あり。
●Area natura : FVG 内全て基本的にオープン。予めロープウェーのチケットをオンラインで購入可能。

アルト・アディジェ県(県都ボルツァーノ)

●7 月 31 日まで大人数参加のイベントは禁止
●開館博物館オンライン確認ページ http://www.musei-altoadige.it/it/riaperture.asp

トレンティーノ地方(県都トレント)

●博物館は1ユーロで入場可能の特別対応。
●自然エリア :ブレンタ、ステルヴィオ、サン・マルティーノエリア全てオープン。

エミリア・ロマーニャ州 (州都ボローニャ)

●パルマが 2020 年に引き続き、2021 年もイタリア文化首都続行。中断されていたイベントは今年の後半に開催予定。
●ボローニャの FICO (イタリア食品のみを扱う巨大食品店施設) も 6 月 2 日から再開
●ラヴェンナ・フェスティバルは、6月21日からロッカ・ブランカレオーネで開催予定。
●9月からは、ワインや食のイベントが開催予定。
●ビーチパラソルの周囲は 12m の空間とる。
●リミニの Museo Fellini は年末にオープン予定。

トスカーナ州 (州都フィレンツェ)

●ピサの斜塔のあるドゥオーモ広場は 5 月 30 日から一般公開中 10:00-17:00 チケットはオンラインで。
●プッチーニ・フェスティバルは開催予定。
http://puccinifestival.tm.bestunion.com/biglietteria/listaEventiPub.do
●9月からは、ワインや食のイベント開催予定。
●海水浴場オープン:海水浴場日傘などの設置において、設置距離を広げるなどソーシャル・ディスタンス対策

マルケ州(州都アンコーナ)

●ロッシーニ・フェスティバルは開催予定
https://www.rossinioperafestival.it/archivio-news/ecco-i-cast-del-rof-2020

●参考)自転車競技者ヴィンチェンツォ・ニバル観光大使に州内での自転車・アウトドア体験を PR

バジリカータ州 (州都マテーラ)

●マテーラのランフランコ宮殿博物館オープン
● [参考]“Basilicata En Plein Air(屋外で楽しむバジリカータ) 準備中

プーリア (州都バーリ)

●Area natura :サイクリング、スポーツバイクエリアオープン
●海水浴:~9月30日までオープン。常に各スポットのソーシャルディスタンス対応

シチリア州(州都パレルモ)

●6月8日から 9月30日までのシチリア在住者以外は、SiciliasiCura という健康状態をモニターできるアプリに登録必
須。
●商店、商業センター、アウトレット、市場、手工芸、美容院、理髪店、手捨て、主なレストラン、ピッツェリア、バール、海水浴
場、博物館、考古学地区はオープン。

(情報提供:イタリア政府観光局