日髙 良実シェフ
1957年神戸生まれ。フランス料理の道から模索の中、転身してイタリア料理の世界へ。1986年~89年の3年間で『Gualtiero Marchesi(グアルティエーロ・マルケージ)』『Don Alfonso 1890(ドン・アルフォンソ)』といった名店を含め、イタリアの北から南まで計14軒で修業。
現在は『アクアパッツァ』のオーナーシェフとして、日本の食材を活かした独自の料理を提案し続けている。
-ツアーのポイント-
Day2
モッツァレッラ・チーズ工房『Costanzo(コスタンツォ)』
飼料栽培から酪農、そしてチーズ生産と、すべての工程を一貫して行うファミリー経営のモッツァレッラ・チーズ工房。2016年には、ガンベロ・ロッソ(※1)により、優れた品質の食材に与えられる“Foodies賞”を受賞しています。
※1)イタリアのグルメ専門出版社。レストラン、エノテカ、ワイナリー、食材生産者など、イタリアの食にまつわるあらゆる評価を行っています。
ピッツェリア『I Masanielli(イ・マサニエッリ)』
2001年開業。ガンベロ・ロッソにより幾度も「イタリアで最も美味しいピッツェリアのひとつ」として取り上げられ、2018年にはイタリア・ピッツェリアTop50に選ばれた人気店です。
カゼルタ宮殿
18世紀後半にナポリ王国の王によって建設された宮殿で、18世紀にヨーロッパで建てられた中で最も巨大な宮殿といわれています。1997年に世界遺産に登録されました。
『Sant’Agata de’ Goti(サンターガタ・デ・ゴーティ)』と
ワイナリー『Mustilli(ムスティッリ)』
サンターガタ・デ・ゴーティは、山裾に位置する独特の景観を誇るカンパーニャ州のワイン名産地です。「Associazione Nazionale Città del Vino」(※2)の加盟村であり、「イタリアで最も美しい村」のひとつでもあります。
ワイナリー「ムスティッリ」では、試飲と地下15mに掘られたワイナリー見学をお楽しみください。同社のワイン「Sannio Sant’Agata dei Goti Piedirosso Artus’16」はトレ・ビッキエーリ(※3)を獲得しました。
※2)イタリアの全国ワイン都市協会。本部はシエナ。400を越える自治体が加盟しており、イタリアおよび欧州のワインツーリズムを牽引しています。 ※3)”ワイングラス3つ”の意味で、ガンベロ・ロッソによるその年の最高評価。
Day3
長期保存トマト『Verneteca(ヴェルネテカ)』
8~10月に収穫を迎えるカンパーニャ州特有の長期保存トマト。常温保存が可能で、室内に干され冬の間も食されます。徐々に乾燥していく間になんとも言えない甘みを醸し出し、それがピッツァ職人に愛される所以です。スローフード協会のプレシーディオ(※4)に指定されています。
※4)スローフード協会が、未来に残したい生産物として保護する絶滅に瀕した地域種や希少種のこと。多くは、小さな生産者たちによりその伝統製法が守り抜かれています。
ワイナリー『Mastroberardino(マストロベラルディーノ)』
歴史と伝統に育まれたワイン文化を重んじながらも、最新の設備を取り揃えており、イタリアだけはなく世界的にトップの評価を受けているワイナリー。
リストランテ『Locanda del Borgo(ロカンダ・デル・ボルゴ)』
ベネヴェントの宿泊ホテル「アクアペトラ・リゾート・アンド・スパ」内にある、Luciano Villaniシェフが腕をふるうミシュラン1つ星レストラン。
Day4
リモンチェッロ工房『Carlo Mansi(カルロ・マンスィ)』
レモン栽培からすべて手作りでリモンチェッロを作っている工房。また、その他のフルーツやハーブを用いてのリキュールも得意で、オレンジとアニスをベースとした「Cicerenella」は、同社の代表商品です。
リストランテ『Lo Scoglio(ロ・スコリオ)』
1958年の創業以来、親子3代に渡り、訪れる人の目と舌を楽しませ続けている名店。日髙シェフとの親交も深く、俳優のトム・ハンクスや映画監督スピルバーグ氏などの舌も唸らせるシンプルな鮮魚料理が自慢のお店です。
Day5
リストランテ『Don Alfonso 1890(ドン・アルフォンソ・1890)』
アマルフィ海岸のサンタガタという小さな町にある1890年創業のミシュラン2つ星レストラン。日髙シェフが修行をし、その名物料理“アクアパッツァ“は店名の由来となった印象深い出会いの店です。南イタリアで初めてミシュランの3つ星を取ったことのあるレストランとして知られ、20年来オーガニックにこだわった農園を持ち、新鮮な野菜や卵と合わせて料理を振舞っています。
Day6
『Vigna di Leonardo(ヴィーニャ・ディ・レオナルド)』
ミラノ中心部に、世界の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチがかつて住まい、ぶどう品種「マルヴァジア」を育てていた邸宅が残っています。ここでは、美しいクラシカルな庭を愛でながらワインの試飲をお楽しみください。
『Aperitivo(アペリティーボ)』
今やイタリア全土、そしてイタリア国外にも広まった食前酒の習慣はミラノが発祥。ミラノ中心部のガッレリアの中には、老舗の食前酒パブが集まっています。本場ならでは伝統的食前酒体験をお楽しみください。
Day7
リストランテ『Ratanà(ラターナ)』
ミラノの最新エリアにある古い邸宅の中で営まれるエレガントなレストラン。ミラノ料理と謳いながらも、佇まい同様伝統とモダンが融合した、現代ミラノならではの料理をお楽しみください。
Day8
『Ristorante Berton(リストランテ・ベルトン)』
日髙シェフと同じく、”イタリア料理の父“と呼ばれるGualtiero Marchesi氏に師事し、イタリア料理界のトップを走るAndreaBerton氏が腕をふるうミシュラン1つ星レストラン。ガンベロ・ロッソにおけるトレ・フォルケッテ(※5)も獲得しています。食材本来の味を活かし、あまり認知されていない食材の良さを引き出すことにも力を入れ、ブイヨンに重きを置いた“モダン料理“で知られています。
2014年にミラノの新エリア「ポルタ・ヌォーヴァ地区」にオープンした新店舗で、本ツアー最後のディナーをお楽しみください。
※5)”フォーク3つ”の意味で、ガンベロ・ロッソによるその年の最高評価。