南イタリア 魅惑の旅

そうだ、南イタリアへ行こう!
色彩を豊かに感じる、とっておきの特選ツアー集

温暖な気候に恵まれ、古代文明がいち早く花開いたイタリアは、都会で暮らす貴族や市民がヴァカンスを過ごすためのリゾートが古くから栄えていました。
本特集では、南イタリアのハイライトといえるアマルフィ、カプリ島そしてアルベロベッロとシチリアをまとめてご紹介します。

アマルフィ海岸 COSTIERA AMALFITANA

海沿いに断崖絶壁が続くこの一帯は、海岸線が変化に富み、優美な美しさを見せています。

中世の海洋共和国として栄え、映画「アマルフィ」の舞台となったアマルフィや、作曲家ワーグナーに霊感を与えた崖の上の楽園ラヴェッロなどの街では、秀逸な建築物や芸術作品も創造されました。

険しい岩壁の続く地形を、人々はブドウやレモンの段々畑、果樹園、放牧地など様々に活用し、 紺碧の海とあいまって、地中海ならではのドラマチックな独自の自然景観を創り出しています。

ソレント、ポジターノをはじめとする海辺の町々で、その自然美を目の当たりにすることでしょう。世界中から訪れる人々の舌を愉しませるのは、真っ赤な完熟トマトソースや新鮮なシーフード。

あなたもアマルフィ海岸でリゾートの醍醐味を味わってみませんか?

カプリ島 ISOLA DI CAPRI

カプリ島は、ナポリやアマルフィ海岸に近いこと、変化に富む海岸、さらに温暖な気候と緑豊かな土地柄によって、古代から人々を魅了してきました。

古代ローマ皇帝のうち二人までがこの地に滞在しました。まず初代皇帝アウグストゥスで、はじめはイスキア島に滞在していましたが、その後カプリ島に移住。次いでティベリウスが、その生涯最後の10年間をこの地で過ごしました。

19世紀以来、著名な画家、音楽家、俳優たちが、年間どの季節にもこの島を好んで滞在しています。今日、カプリは世界第一級の国際観光地となっています。

【ソレントが一押し!~ツアー担当者より~】
カプリ島への拠点・ソレントは洗練されたリゾート地です。カプリ島へ思いを馳せながら、高台から眺めるソレントの港の景色は絶品。カプリ地区の中心に1泊するので、カプリ到着日に青の洞窟が見られなかったとしても… 翌日、再チャレンジするチャンスがあります。

アルベロベッロ ALBEROBELLO

世界遺産のトゥルッリ地区にはホテルもあって、住人になったような気分で滞在を楽しむことができます。モノトーンのとんがり屋根が続くアルベロベッロの町並みは 不思議の国に迷い込んだよう。

屋根の材料となるこの地方の石灰石は、 地中に埋まっているときは白色ですが、空気に触れることによって徐々に黒ずみ始めます。 写真のようにはっきり黒くなるまでには、200~300年を要します。

また、アルベロベッロのあるプーリア州は、パスタの原料となる硬質小麦(セモリナ)の一大産地。セモリナ粉、水、塩を混ぜて作る「オレッキエッテ」はプーリアを代表するショートパスタです。手で一つ一つ形作った丸いくぼみにソースが良くからみます。

マテーラ MATERA

洞窟住居が作り出す、くすんだ白の町並み。 とんがり屋根の観光名所、アルベロベッロは可愛らしい印象に集約されるのに対し、マテーラは岩山と生活住居が渾然一体となり、誰しもが独特の雰囲気を感じることでしょう。

サッシ地区ならではの迫力あふれる景観はアーティストたちの目に留まり、メル・ギブソン監督『パッション』や パゾリーニ監督『奇跡の丘』など さまざまな映画のロケ地となりました。

シチリア SICILIA

イタリア有数のリゾート地タオルミーナ。「イオニア海の真珠」の異名をもつこの街は仏映画「グラン・ブルー」の舞台になり、日本でも広く知られるようになりました。

街のシンボル古代ギリシア劇場は、イオニア海とヨーロッパ最大の火山エトナ山を借景とした壮大なスケールで訪れる人の心に迫ります。

また、シチリア島は「文明の十字路」と云われ、古代からヨーロッパ、アラブ、アフリカ世界の人々が住み、独特の魅力的な文化が醸成されました。フランスやイスラム世界など、多層的な文化の影響を受けたシチリア料理は美味の宝庫。四方を海に囲まれているため、シーフードが豊富。特に地元で高級魚とされるカジキマグロを使ったインヴォルティーニはおすすめ。茹でたタコやウニのパスタも味わえます。