ゆったり観光できるチョコの町 モディカ

ノートやラグーサなど周辺の町と共に世界遺産「ノート渓谷の後期バロック都市」を構成するシチリア南東部の町、モディカ。世界遺産に指定されていますがあまり観光地化されておらず、穏やかな雰囲気に包まれています。観光客でごった返すことは滅多にありません。
また後述で詳しく紹介していますが、モディカはトリノ・ペルージャと共にイタリア三大チョコレートの町としても名高く、伝統的技法で作られるモディカ・チョコレートは必食です。
見どころ
モディカは2つの地区、バッサ(下の町)とアルタ(上の町)に分かれています。バッサはウンベルト1世通りを中心に広がっており、レストランやカフェ、ショップなどが集まっています。一方でアルタは、すり鉢状の地形に建物が集中しているエリア。入り組んだ道や坂道がたくさんあるため迷宮と呼ばれることも。バッサとアルタを両方散策しようとすると、案外時間がかかるので注意が必要です。夜景も美しいので宿泊するにも最適です。
また、バッサとアルタにそれぞれドゥオーモが存在する一風変わった都市でもあります。
サン・ピエトロ教会

バッサに佇むドゥオーモ。ドゥオーモ前の階段には、聖人の像がずらっと立ち並んでいて圧倒されます。目の前にはアルタの街並みが見上げる形で広がっており、迫力を感じられます。
サン・ジョルジョ教会

アルタのシンボル的存在であるドゥオーモ。外観には多くの曲線が使用され、装飾もバッサのドゥオーモより派手さが増します。目の前ではモディカの町を見下ろすことができ、絶景スポットにもなっています。
展望台(PIZZO)
アルタで一番高い場所に位置する絶景のビューポイント。PIZZOと呼ばれ、モディカの全体像をつかむことができます。坂道が多いので、時間と体力に余裕のある方はぜひ訪れてみてください。
モディカ・チョコレート

モディカ・チョコの歴史はとても古く、シチリアがスペインの支配下に置かれていた16世紀まで遡ります。チョコレートを作る方法はアステカ王国に由来し、アステカ王国を征服したスペイン人によってシチリアに伝えられたとされています。モディカ・チョコの最大の特徴は材料と触感です。今日ではバターやミルクを使うのが一般的ですが、モディカ・チョコはカカオと砂糖(スパイスを使うことも)のみです。また、摂氏35度くらいまで溶けることがなく、砂糖のザラザラとした触感が残ります。口の中でトロけずに硬いままで、ザラザラした独特な触感。そのため好みは分かれますが、コーヒーなどと一緒に食べるとまた違ってくるかもしれません。今ではバニラやオレンジ、ピスタチオなど様々なフレーバーが出ているので食べ比べしてみてはいかがでしょうか。トウガラシなどの変わり種もあります。溶けづらいのでお土産にも最適です。

モディカにはたくさんのチョコレート屋があります。中でもオススメなのが、モディカで特に人気のある老舗「BONAJUTO(ボナユート)」。バッサのドゥオーモ、サン・ピエトロ教会の近くの路地を入ったところにあります。路地の入口に看板もあるので見つけやすいです。以前は試食も可能でしたが、コロナ禍で中止となりました。今でも中止かどうか正確には分からないので、試食したい場合は店員に尋ねてみてください。
近隣からのアクセス
・カターニアから
空港と中央駅からAST社の長距離バスで2時間強
・シラク―サから
長距離バスで2時間30分~3時間。本数は多いですが、直行便は少ない。
鉄道は約1時間30ほど。便利ですが、一日に数本だけなので事前に公式HPでご確認を
・ラグーザから
AST社のバスで約30分。鉄道もありますが、バスがオススメ
※モディカのバスターミナルはバッサ、アルタどちらのドゥオーモからも徒歩10分と近いです。対して、駅は町の中心から徒歩20分ほどのところに位置しています。基本的に無人ですのでご注意を