シチリアのバロック都市ノート 世界遺産の街並みと観光の見どころ

ノートはシチリア南東部の世界遺産「ノート渓谷の後期バロック都市」を構成する都市の1つで、人口2万5千人ほどの小さな町です。かつてはギリシャの植民都市として繁栄を極めましたが、近隣の町と同様に17世紀の大地震により町が破壊された過去を持ちます。現在のノートは、元の場所から約10km離れたところにバロック様式で設計・再建された都市。華やかなバロック様式で統一された建物の多くでノート特有の黄色い(はちみつ色とも)石灰岩が使われ、その様子から“黄金の町”と称されることもあります。
また、“シチリア・バロックの最高傑作”や“バロックの宝石箱”との異名も持っているとても美しいところです。
見どころ
メインストリートであるヴィット―リオ・エマヌエーレ通りは歩行者天国となっており、威容を放つレアーレ門から入ることができます。主な見どころはヴィット―リオ・エマヌエーレ通り付近に集中しているため、日帰りでも十分に楽しめます。ニコラチ通りのバルコニーの装飾も必見です。また、シラク―サから専用車を利用すれば、一日にノート・ラグーサ・モディカと3つのバロック都市(いずれも世界遺産)を訪れることも可能です。

レアーレ門
19世紀、当時の国王フェルディナンド2世の訪問を記念して建てられた凱旋門。現在は町の中心への入り口として知られ、今なお威容を放っています。

ドゥオーモ(サン・ニコロ大聖堂)
ヴィット―リオ・エマヌエーレ通りを歩いていくと見えてくる、バロック様式で建てられた荘厳な大聖堂かつ町のシンボル。1996年にはクーポラなど一部が崩れるという悲劇が起きましたが、10年以上かけて元の姿で忠実に再建されました。手前には広々とした大階段があり、その姿は圧巻です。

パラッツォ・ドゥチェツィオ(Palazzo Ducezio)
現在は市庁舎として使われている歴史ある館。ドゥオーモに面して建てられているので、大階段から全体を見渡せます。内部は見学可能。特に鏡の間(Il Salone degli specchi)は圧巻で感動間違いなし。

サン・フランチェスコ教会
ヴィット―リオ・エマヌエーレ通りを進むと、最初に見えてくるバロック様式の教会。ドゥオーモより規模は小さめですが、大階段もあり迫力を感じられます。その姿からドゥオーモと勘違いする観光客もいるのでご注意を。また隣にはサン・サルヴァトーレ修道院が隣接し、こちらも壮麗な雰囲気を醸し出しています。現在では一部が神学校として使用されています。
インフィオラータ(Infiorata/花祭り)

毎年5月の第3週目の週末に開催されるお祭り“インフィオラータ”。花祭りと訳されるように、色鮮やかな花びらで作られたカーペットで出会場全体が飾られるお祭り。会場はニコラチ通り(メインストリートを進み、ドゥオーモを過ぎたあたりを右折)。毎年異なるテーマで装飾され、過去には「日本」をテーマにしたこともあるようです。通りは広くなく、お祭り中は混雑するのでスリなどに注意しながら楽しんでください。また、この期間はホテル探しが難しくなるので、余裕を持って計画することをお勧めします。
2026年の開催は5月15日から19日までの5日間です。今年に限らず5月にシチリア旅行をお考えの方、ぜひノートを訪問先の一つにしてみては。
シチリアの伝統菓子2選
シチリアには数多くの伝統的なお菓子があり、イタリア全土で愛されています。ノートは美味しいお菓子でも評判の町。今回は伝統菓子の中から2つご紹介するので、機会があればご賞味あれ。もちろん、シチリアのどこで食べても絶品です。
①カッサータ
リコッタチーズをベースにしたケーキのようなもので、砂糖漬けにした果物で飾られたお菓子。日本人にとってはとても甘い(基本甘すぎる)のでご注意。
②カンノーロ
サクサクとした筒状のパイ生地にリコッタチーズのクリームを詰めたお菓子。チョコチップやピスタチオをトッピングしたものが一般的です。お店選びの際、注文を受けてからクリームを詰めているかで判断してください。観光客相手メインのお店では予め完成した状態で売られているので、そういうお店はなるべく避けてください。
オススメのお店
・Caffe Sicilia
シチリアで1番を争うほど有名なカフェ。スイーツが評判なのでぜひ味わってください。冬期は長期休業に入るのでご注意を。
住所:Corso Vittorio Emanuele, 125, 96017 Noto SR, イタリア
https://maps.app.goo.gl/y3KmXYp4q7XKC3sA8
近隣からのアクセス
・カターニアから
長距離バスInterbusで約1時間35分。本数は1日に7本ほど
・シラクーサから
長距離バスInterbusで約1時間。電車だと約30分です。
ただ、ノートの鉄道駅から中心街までは上り坂を20分程度歩きます。加えて無人駅なので、日帰りの方は事前に往復分の券を購入しておくと安心です。
※ノートとセットでラグーザ・モディカを訪れる方も多いと思いますが要注意
これらの町からもノートへ向かうバス・電車がありますが、バスは遠回りをするため2時間以上かかります。電車は1時間程度ですが本数がかなり少ないので、カターニアまたはシラク―サを拠点に観光することをオススメします。