ジュビレオ -聖年- をローマで

聖年(ジュビレオ)にだけ開かれる「聖なる扉」は聖年の前年のクリスマスイブ2024年12月24日から公現祭つまり2026年1月6日まで開かれています。

聖年を通じて、信者は神の愛や恵みを実感し、人生における希望や慰めを得ることができます。このような体験は、日々の生活をより意味深いものにする手助けとなります。

聖門は、ただの物理的な扉ではなく、霊的な「門」としても解釈され、信者が聖年にその扉を通ることは、神に近づくための象徴的な行為とされています。この儀式は、罪の赦しや霊的な浄化、そして神の恩恵を求めるための重要な機会とされています。

バチカン市国にあるカトリック教会の総本山。初代教皇である聖ペトロ（Saint Peter）の墓の上に建てられたとされています。聖ペトロは、イエス・キリストの使徒であり、ローマで殉教した後、その遺体が埋葬されたため、サンピエトロ大聖堂はペトロの墓を守る場所としても崇敬されています。最初のサン・ピエトロ大聖堂は4世紀に建てられ、現在の大聖堂はその後、16世紀に改築されたものです。

サンピエトロ広場はベルニーニによって設計されました。4列の円柱による列柱廊で囲まれており、これが訪れる人々を包み込むように設計されています。広場の中心に立つオベリスクは、エジプトから持ち込まれたもので、古代のローマ時代からの歴史も感じさせます。

サンピエトロ広場はベルニーニによって設計されました。4列の円柱による列柱廊で囲まれており、これが訪れる人々を包み込むように設計されています。広場の中心に立つオベリスクは、エジプトから持ち込まれたもので、古代のローマ時代からの歴史も感じさせます。

「偉大なる聖母マリアにささげられた聖堂」の意で、世界中にある聖母マリアにささげられた聖堂の中で最大のものがサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂です。432年～440年に建てられその歴史は長いですが、数回にわたる改修と1348年の地震に伴う崩壊の危機を乗り越え、ローマのバシリカ様式の聖堂では唯一原構造を残している貴重な建築物となっています。

サンピエトロ大聖堂が建つ以前はカトリックの総本山でした。古代においては「救世主大聖堂」と呼ばれ、ローマの多くの教会のランク付けの中で最上位に置かれ、信徒たちの敬意を集めました。現在も世界的に最も権威のある教会として世界のカトリック教会に君臨しています。建造当初は古代ローマのバシリカ式建築でしたが、教皇庁がアヴィニョンに移ると2度の火災で荒廃し、修復されないままでした。1735年にバロックの巨匠ベルニーニと並ぶ天才ボッロミーニによってバロック様式のファサードが完成し、内装は絢爛豪華で、教皇の威厳と歴史の重みを感じさせる現在の姿となりました。

名称は「城壁外の聖パウロ大聖堂」の意味で、名前の通り中心地より少し離れたところにありますが、地下鉄の駅よりすぐなので、アクセスは良好です。サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂の最も重要な特徴は、聖パウロの墓がその地下にあることです。聖パウロの遺体は、この場所で埋葬され、現在もその墓所は巡礼者にとって特別な意味を持っています。教会の祭壇の下に位置する聖パウロの墓には、長い歴史と信仰の象徴が刻まれています。見どころはなんといってもモザイク。聖堂のファサードから内部まで、さまざまな時代のモザイクで飾られています。