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マドリードから足を伸ばして行ける!「ドン・キホーテ」の故郷 カスティーリャ・ラ・マンチャ州

マドリードからアクセス良好!「カスティーリャ・ラ・マンチャ州」の魅力をお伝えします。

スペイン中部に位置するカスティーリャ・ラ・マンチャ州(Castilla-La Mancha)は、ミゲル・デ・セルバンテスと『ドン・キホーテ』の故郷であり、豊かな歴史と文化に満ちた地域です。遍歴の騎士の物語によって世界的に知られるこの地には、数多くの魅力的な隠れた名所が点在し、訪れる旅人や観光客を魅了し続けています。

トレド(Toledo)

トレドはスペイン・カスティーリャ=ラ・マンチャ州のムニシピオ(基礎自治体)。カスティーリャ=ラ・マンチャ州の州都であり、トレド県(人口約60万人)の県都です。マドリードから南に71kmの距離で、タホ川に面します。
かつての西ゴート王国の首都であり、中世にはイスラム教・ユダヤ教・キリスト教の文化が交錯した地でもあります。「町全体が博物館」と言われ、タホ川に囲まれた旧市街は世界遺産に登録されています。また、ルネサンス期のスペインを代表するギリシア人画家のエル・グレコが活躍した町としても有名です。

トレドの見どころ

01.トレド大聖堂 Catedral de Toledo

サンタ・マリア・デ・トレド大聖堂(Catedral de Santa María de Toledo)またはトレド大聖堂(Catedral de Toledo)は、トレド大司教座が置かれています。トレド大司教はスペイン・カトリック教会の首位聖職者とされています。1226年、カスティーリャ王フェルナンド3世時代(大司教ロドリゴ・ヒメネス・デ・ラダ時代)に建設が始まり、カトリック両王時代の1493年に完成しました。その構造は13世紀のフランスゴシック様式の影響を大きく受け、ブールジュのサン=テチエンヌ大聖堂を模したとされいています。しかし、ムデハル様式など、スペイン独自の特徴が加わっています。
Calle Cardenal Cisneros, 1, 45002, Toledo

02.「Puy du Fou España」

マドリードから車で約40分、歴史的アミューズメントパークとして完成した「Puy du Fou España」トレドの歴史的なショーや、パーク内のあらゆる場面で歴史の一部を感じることができます。世界最高のライブショーと絶賛される「El Sueño de Toledo」(トレドの夢)の幻想的なパフォーマンスを楽しめます。「Puy du Fou España」は年齢を問わず、家族全員で楽しめる施設となっています。
CM40 salida 13, 45004 Toledo

03.旧市街

トレドは、旧市街全域が「古都トレド」として、1986年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。中世の面影が残る古都トレドの旧市街を散策してみてください。

★実際に行ってみたPOINT

スペインの古都トレドはイスラム・キリスト・ユダヤ教の3つが仲良く共存していた街で、ゴシック様式とムデハル様式が混交したイザベル様式の建築です。 イスラム文化の様式美を感じるアーチや幾何学文様の装飾タイルなどは、レコンキスタ後もこの地で受け継がれてきた職人の技を物語っています。また、どの路地から見てもアルカサル(王宮)が見えるように作られているのも面白いポイントです。

04.パラドール・デ・トレド(Parador de Toledo)

パラドールは1928年、シエラ デ グラドス山脈の麓にてオープンしたパラドール デ グレドスを皮切りに、長い歴史や文化を持つ遺産や建物を活かしたホテルチェーンとしてスペイン全土にて展開しています。パラドール デ トレドの魅力は高台の立地です。アルカサルやトレド大聖堂サンフアンデロイエス教会、周囲を囲うタホ川まで180℃の眺望を楽しめます。


●クエンカ(Cuenca

クエンカは美しい古都で、「歴史的城塞都市クエンカ」としてユネスコの世界遺産に登録されています。ウエカル川の断崖の上に建てられている「宙吊りの家」(casas colgadas)が有名です。自然と人工物のユニークな組み合わせが見られ、2つの川による峡谷では、秋の紅葉がすばらしいです。マドリードからは、鉄道や高速道路で日帰り旅行や週末旅行ができます。

クエンカの見どころ

01.歴史的城塞都市クエンカ

クエンカの見所は、世界遺産に登録されている旧市街です。旧市街は崖の上に造られており、有名な宙づりの家は上階に行くにつれ崖から飛び出ているように見えます。クエンカ一帯はフカル川とウエカル川にはさまれた石灰岩の地形であり、川の浸食作用や風化によって切り立った断崖が形成されていたためこのような岩の層が残ったとされています。

02.宙吊りの家

クエンカの「宙吊りの家」。まさに、この町のシンボルです。「宙吊りの家」という名は、ウエカル川の峡谷の上に突き出るようにして構える、大きなバルコニーに由来しています。

★実際に行ってみたPOINT

夜に訪問するのも幻想的な雰囲気で魅力的でしたが、昼にまた訪れるのも雰囲気が変わって素敵でした。向かいにまたがる橋から写真を撮るのもおすすめです!宙吊りの家内部にあるスペイン抽象芸術美術館も必見です!

03.スペイン抽象芸術美術館

クエンカは、1966年以来、圧巻の抽象芸術コレクションを誇っています。この重要なミュージアム空間では、抽象芸術の大物スペインアーティストの絵画や彫刻作品数十点を集めた常設展を行っています。アントニ・タピエス、アントニオ・サウラ、エドゥアルド・チリィーダ、パブロ・セラノをはじめとする数々のアーティストの作品をご鑑賞いただけます。美術館は、宙吊りの家 カサス・コルガーダスに設けられています。15世紀に建造された空中に突き出したような建物は、世界遺産に登録される、この街の最も絵画的な一角のひとつ。

●マドリード(Madrid)

スペインの首都・マドリードは、ヨーロッパの観光地の中でも人気の高い都市の1つです。マドリード州の州都であり、人口は約325万人。2018年の都市圏人口は679万人であり、EU内においてパリに次ぐ規模の大都市圏です。ヨーロッパ屈指の世界都市であり、アメリカのシンクタンクが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界15位の都市と評価されました。

マドリードはカスティーリャ・ラ・マンチャ州へ訪れる際の拠点となり、カスティーリャ・ラマンチャ州へは小旅行ならびに近隣の旅先となります。レンタカーや専用車、もしくは電車やバスで行くことができます。

マドリードの見どころ

01.プラド美術館

歴代のスペイン王家のコレクションを中心に幅広いヨーロッパ絵画を展示する世界有数の美術館であり、数々の重要な傑作が収蔵されています。

02.サン・ミゲル市場

マドリードの観光センターの真ん中にあるこのシンボリックな建物は、今日、現代性が息づき、また高品質の製品を提供する、伝統的な市場(首都マドリードに現存する唯一の鉄筋造りの市場)です。この市場では、さまざまな選択肢が提供されています。日々の買い出しをしたり、アクティビティや展覧会に参加したり、製品を味わったり、ぶらぶら歩き回ったり、一杯飲んだりと、いろいろな楽しみ方があります。

★実際に行ってみたPOINT

サン・ミゲル市場はとにかく活気があり、現地の人や観光客で賑わっています。スペインの食文化がぎゅっと詰まっていて、さまざまな食べ物を楽しめるので、お腹を空かせていくことをおすすめします!

03.マヨール広場

マヨール広場は、絶対に訪れたいマドリードのシンボルです。市内中心部に広がるこの大きな遊歩道は、フェリペ3世の命を受けて17世紀に着工しました。この国王のブロンズ製騎馬像が飾られています。1620年に落成した、アーケードに囲まれた長方形の広場です。過去の時代には、闘牛、行列、祭り、演劇の上演、異端審問だけでなく、死刑執行も含む数々の公的な行事の舞台となっていました。広場のアーケードには昔ながらの商店の他、バルやレストランが軒を並べています。広場では、建物正面のフレスコ画が目を引く、当初はパンの製造販売を行っていたカサ・デ・ラ・パナデリーア、かつては肉屋だったカサ・デ・ラ・カルニセリアなどの建物が見どころです。

●その他の魅力溢れる街

コンスエグラ

●風車で有名な街

ラ・マンチャ州の丘の上に位置する小さな街で風車が有名な事でも知られています。風車は昔小麦粉を挽く為い使用されており、現在は稼働していませんが、12基が残っています。丘の上からは街や遠くの地平線を望む事ができ、ドン・キホーテの舞台とっしても知られています。また、コンスエグラはサフランの収穫やラベンダー畑でも有名で、サフランローズ祭り(Fiesta de la Rosa del Azafrán)が開催されます。ガストロノミー、手工芸、歴史、大衆的伝統を通して カスティージャ-ラ・マンチャの文化の本質を伝えることを目的としたお祭りです。

アルマグロ

●コラル・デ・コメディアス劇場

17世紀の当初の構造が保存されている唯一のヨーロッパ最古の劇場。宿屋・中庭劇場として創設されたこの施設。双方の機能を備えていました。ステージが設けられる中庭は、面積300平方メートルで、湿気を防ぐために石の基礎に設置された54本のまっすぐな木の柱に囲まれています。
現在、収容人数は300人で、国際古典演劇祭の上演スペースとして利用され続けています。

シグエンサ

●シグエンサ大聖堂

シグエンサの街並みには非常に美しい一般建築や宗教建築がたくさんありますが、なかでも城、大聖堂、マヨール広場の3つは必見スポットです。

1130年に着工された大聖堂はロマネスク様式ですが、建設が進むにつれてゴシック様式が取り入れられました。その外観は、ロマネスク様式の塔やポルチコ、そして印象的なバラ窓など、中世の要塞の面影を残しています。内部には、エル・ドンセル・デ・シグエンサとして知られるマルティン・バスケス・デ・アルセの墓があります。また、コバルビアスが手掛けたラス・カベサスの聖具室とその回廊、ゴシック様式の石造建築でできた聖歌隊席、エル・グレコの「受胎告知」を含む非常に重要な美術品のコレクションも必見です。