パワーチャージ!古代神殿めぐりと南イタリアのおいしいもの

パワーチャージ!
古代神殿めぐりと南イタリアのおいしいもの!

南イタリアには、古代ローマよりさらに昔に繁栄した古代ギリシャ人の神殿遺跡が点在しています。
いにしえのパワースポットをお参りしたら、文明を育んだ豊かな自然がもたらす美味を満喫。
元気になる旅に出かけてみてはいかがでしょうか?

パエストゥム(世界遺産)

ポセイドン神殿

まだ方位磁針が発明される前の古代、ギリシャ人たちは地中海へと船出し、迷わないよう、陸づたいに航海を続け、はるばるイタリアへとやってきました。

南イタリア・カンパーニア州に位置するパエストゥムの起源は、交易で栄えた古代ギリシア植民市ポセイドニアです。

富を象徴するかのように、壮大なスケールの神殿が建設されました。

中でもポセイドン神殿はドーリア様式の代表作です。

均整のとれた、まさに神々しい建築☆

どっしりとした柱に加え、内部の祭壇も残っています。

ポセイドン(ギリシャ神話の海の神様)という名称は通称で、実際は女神ヘラ、もしくはその旦那さんで天空神のゼウスを祀ると考えられています。

バシリカ

ポセイドン神殿のお隣に建つのはバシリカ

パエストゥム神殿群の中でも最も古く、紀元前6世紀前半(約2600年前)!に建設されました。女神ヘラを祀ったと考えられています。

ケレス神殿

こぢんまりとしたドーリア式のケレス神殿は、知性の女神アテナを祀る至聖所(サンクチュアリ)と考えられています。

たっぷり神殿をお参りしたら、遺跡地区に隣接する国立考古学博物館で、パエストゥムから出土したお宝を拝見できます♪

こちらは棺の側面に描かれたフレスコ画です。

何やら楽しそうな古代の宴の様子が描かれています。

左から2番目の人が平たい杯を振り上げているのは「コッタボス」といって、飲み干した杯の底に残ったワインのしずくを飛ばして遊んでいます(笑)

そして棺の蓋の裏側には、フシギな飛び込みシーンが描かれていました。

この絵はいったい何を意味するのでしょうか?

様々な解釈がありましたが、海への飛び込みが、未知なるあの世への移行(=死)を象徴する…という説が最も有力です。

ぜひ皆さんも意味を考えてみませんか?☆

お土産物屋さんで販売していた、おちゃめな古代グッズたち♡

ご自宅や職場のデスク回りなどを、古代ギリシャ風に飾ってみてはいかがでしょうか?

そして、パエストゥムといえば、食通の人々の間で上質のモッツァレラチーズ産地としてつとに有名です。

豊かな水に恵まれた土地で、水牛さんたちが飼育されています。

水牛のミルクから作られる本物のモッツァレッラ!

ぜひ出来たてを味わってみてください☆

パエストゥムへのアクセス
ナポリから: ナポリ中央駅からローカル線で約1時間15分

アグリジェント(世界遺産)

太古の昔から様々な民族が訪れ、文明を築いたシチリア島。
中でも古代ギリシャ人の足跡が残る街の一つがアグリジェントです。

現在の人口は6万人弱ですが、なんと紀元前6世紀には人口20万を誇るギリシャ植民都市でした。
世界遺産「神殿の谷」には、今も5つの古代ギリシャ神殿が残っています。

ヘラクレス神殿

アグリジェントで最も古いヘラクレス神殿には、力強いドーリア式の柱が8本残っています。

ゼウス神殿跡に残るのは、こちらもたくましい、アグリジェントの人気者テラモン

かつては起き上がった姿で、神殿の柱として使用されていました。

ふたたびお役に立つ日のために、日々腹筋のトレーニング中(?)

なお、神殿の谷でご覧いただけるのはレプリカです。オリジナルは神殿の谷からほど近い州立考古学博物館に展示されています。

神殿の谷のはずれに立つ、なんともいえず神々しいディオスクロイ神殿

神殿の谷の中心部へ戻ると、古代ギリシャ神殿の最高傑作が見えてきます!

コンコルディア神殿

アグリジェントのシンボル・コンコルディア神殿です。

古代ギリシャ神殿の中でも、本国ギリシャのテセイオン神殿とならぶ保存状態を維持し、均整の取れた姿は、ドーリア式神殿建築の頂点に立つとたたえられています。

2500年もの間、この地に建ち続けていることがすでに奇跡のようです。

ヘラ神殿

さて、コンコルディア神殿の奥へ続く道をテクテク歩いていくと、高台にヘラ神殿の姿が現れます♪

神殿の谷では、日没後にライトアップが行われます☆

昼間とはちがう幻想的な姿をぜひお楽しみください。

神殿の谷の近くには、デラックスホテル ヴィラ・アテナがあります。

レストランのみの利用も可能で、コンコルディア神殿を眺めながらお食事を楽しめます♡

Tutta Italiaスタッフが訪れた際のメニュー、「フジッリのコンコルディア風」。

トマト、ツナ、ケッパー、オリーブが入ったシチリア風味満載の一皿です。

また、「古代ローマの穀倉地帯」と言われたシチリアは、現在も小麦栽培がさかんです。セモリナ粉を使用したパンも作られており、モチモチしておいしい♡

こちらはカジキマグロのインヴォルティーニです(カットしたところ)。

四方を海に囲まれたシチリアは、海産物に恵まれています。特にカジキマグロは、日本人にとってのマグロのような人気があり、このように手の込んだお料理になったり、シンプルなグリルで供されたりします。アグリジェントで生産される良質のオリーブオイルと一緒に、ぜひ味わってみてみてください☆

HOTEL VILLA ATHENA
住所: Via Passeggiata Archeologica, 33, 92100 Agrigento

アグリジェントへのアクセス
パレルモから: 鉄道、または路線バスを利用。いずれも片道約2時間30分