メッスはパリからストラスブール、またリヨンからドイツ方面へ通じる交通の要衝に位置します。
中世にはユダヤ人の両替商が住み、金融業で栄えました。
荘厳な大聖堂やクール・ドール博物館で、繁栄の歴史を伺うことができます。
ステンドグラスの教会たち

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式のサンテティエンヌ大聖堂では、13~20世紀のさまざまな様式のステンドグラスを一望することができます。



ステンドグラスの総面積は6,500㎡に及び、ヨーロッパ最大級!!
特に注目の作品は、シャガールによる「天地創造」です。著作権の関係で掲載できませんが(汗)、メッスを訪ねた際はぜひご覧ください♪ 建物の西にあり、特に夏の夕暮れに美しい光が入ります☆
もう一つのおすすめは、サン・マキシマン教会。

サン・マキシマン教会
「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」の詩でおなじみのジャン・コクトーが手がけたステンドグラスをご覧になれます。
シャガールとコクトーはほぼ同時代に活躍しました。
実はもともと、コクトーのステンドグラスが大聖堂に使用される予定でしたが、内容が宗教的でなかったため、取り下げられてしまったとか…

コクトー自身の映画『オルフェの遺言』『美女と野獣』などをテーマにしています。

制作途中で本人が亡くなったため、建物側面のステンドグラスは彼がデザインした「星」を散りばめています。
淡い色彩が心地よい☆
ポンピドゥー・センター・メッス別館

メッスの新しいシンボル、ポンピドゥー・センター別館。
2010年5月にオープンした、モダンアートの美術館です。

日本人建築家、坂茂氏がフランス人建築家と共同設計しました。
その後、坂氏は「建築界のノーベル賞」と言われるプリツカー賞の2014年受賞者になりました。

「シャポー・シノワ」(中国の帽子)という曲線形の屋根が目を引きます。
パリのポンピドゥー・センター所蔵品を中心としたスケールの大きい企画展が人気です。

館内の大きなガラス窓から見えるサンテティエンヌ大聖堂に注目!

窓に近づけば近づくほど、大聖堂が小さくなっていく…?!
ぜひ現地で体験してみてください♪
フランスの美しい駅 メッス・ヴィル駅
普仏戦争から第1次大戦の間、メッスはドイツ帝国領となりました。
当時整備されたエリアが「インペリアル地区」として残っています。

その中心的モニュメントが、今も利用されているメッス・ヴィル駅です。当時最もモダンな駅舎として建設されました。
スピーディーな輸送のため、終着駅形式ではなく、列車が通りぬけられる形式です。

「お金持ち用レストラン」のレリーフ

「庶民用レストラン」のレリーフ
駅に残る昔のお金持ち用レストラン、庶民用レストランのレリーフです。字が読めない人でもわかるよう、ビジュアルで表示しています。

ハネムーンのレリーフも♡


皇帝専用の待合室
豪華なステンドグラスが飾られているのは、当時の皇帝ヴィルヘルム2世専用のお部屋です。

駅前の近未来的な街灯はフィリップ・スタルクのデザインです♡
メッスのグルメ

「ラブレーの食卓」は、メッス観光局が選定したメッスと近郊のレストラン、食材店約30軒のシンボルです(2020年現在)。クオリティの高い料理、食材をお楽しみいただけます。
(ラブレーは、美食家としても名高かったルネサンス時代の文筆家です。『ガルガンチュアとパンタグリュエル』で知られています)

ラブレーの食卓認定を受けたレストランの一つ、「レピキュリアン」の前菜です。
コクトーのステンドグラスがあるサン・マキシマン教会の近くで、観光中も立ち寄りやすいロケーションです。
L’épicurien
住所: 33 r Vigne St Avold, 57000 Metz
水曜休
「ラブレーの食卓」(英語)
そして、日本でも人気の高いショコラティエ「フレッソン」。実はメッスにあります!



一つずつ買えるボンボン・ショコラに加え、フランス北東部の名物パン・デピス(スパイスの利いたパウンドケーキ)など、珍しいスイーツも販売しています。
2階のカフェもおすすめです。
FRESSON
17 Rue du Grand Cerf, 57000 Metz,
月曜休
メッスへのアクセス
パリから: パリ東駅からTGVでメッス・ヴィル駅まで約1時間30分
ナンシーから: TERでメッス・ヴィル駅まで約40分~1時間
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