サグラ・デル・ゴルゴンゾーラが開催されるのは、ミラノから地下鉄2号線に乗って30分ほどの場所にある小さな町。その名もゴルゴンゾーラといいます。名前からお分かりのとおり、ここはゴルゴンゾーラチーズ発祥の地として有名で、毎年秋には旧市街地でイベントが開かれます。
こちらがその会場の入口。とはいえ町の中心街を歩行者天国にしているので、どこからどこまでが会場という明確な線引きはありません。入場チケットなども特に必要なく、各自が自由に出入りしている感じです。一応、5ユーロ分のゴルゴンゾーラ料理のチケットが2枚含まれた「ゴルゴパス」というチケットが9ユーロで売られていますが、購入しなくても入場できます。
会場内にはたくさんの屋台がありますが、やっぱり一番人気はゴルゴンゾーラチーズのお店。大きな塊をその場で、好きな大きさに切り分けてくれます。いくつか種類がありますが、中でも風味が強いゴルゴンゾーラ・ピッカンテは一番の人気。この日は午前中のうちに売り切れていました。
ゴルゴンゾーラのお供にはやっぱりこれ! しゅわしゅわと泡がはじけるスプマンテは、チーズで脂っぽくなった口の中をすっきり洗い流してくれます。チーズを食べてワインを飲んで、またチーズを食べて……というのがこのイベントの正しい楽しみ方。1杯たったの2ユーロ(約240円)というのも、呑兵衛にはうれしいポイントですよね。
ワインを片手にぶらぶら歩いて、小腹がすいたらゴルゴンゾーラ料理はいかが。こちらは定番料理のゴルゴンゾーラのニョッキ。濃厚なチーズのソースともちもちした食感のニョッキは最高の相性です。後ろでは大きな鍋で、ニョッキが休みなく茹でられていました。
こちらは別のブースで購入したゴルゴンゾーラのポレンタ。ポレンタとはトウモロコシの粉を練って加熱したもので、北イタリアではよく主食として食べられています。そして、黄色いポレンタの下に埋まっているのがゴルゴンゾーラの大きな塊。スプーンでざっくざっくと切り分けながら食べます。
会場内のステージでは、ゴルゴンゾーラを使った料理教室も開かれていました。この日のレシピはゴルゴンゾーラと洋梨のムース。ドルチェ(スイーツ)にゴルゴンゾーラを使うと聞くと驚く人もいるかもしれませんが、甘みと塩気のバランスが取れてとても美味しいんです! 作った料理はその場で試食できるとあって、ステージには常に人だかりができていました。
ロックフォールやスティルトンと並び、世界3大ブルーチーズの一つに数えられるゴルゴンゾーラ。その本場で開催されるサグラは、チーズが好きな人にはたまらないイベントでした。スプマンテを片手にゴルゴンゾーラを心ゆくまで堪能できるこのイベント。毎年秋に開催されているので、タイミングが合えばぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
(記事:suzukikei81.com)