夏のハイキング、冬のスキーを楽しむ旅行者を見下ろすのは、スイス三大名峰の一つマッターホルン。
あと二つの名峰ユングフラウ、モンブランと比べてもあまりに美しい山容は、訪れる人々を惹きつけてやみません。

スイス山岳リゾートの魅力の一つは、登山鉄道が整備されている点です。
ハイキング初心者でも、ふもとの街から鉄道に乗って絶景ポイントへ上り、あとは歩いて下りればよいので楽ちんです。上りに比べ、下りは身体への負担が格段に少なく、高山病のリスクを減らすことができます。
それでも歩き疲れたら、途中の駅からまた鉄道に乗っちゃいましょう♪
ツェルマットを訪れたら、ぜひ乗ってみたいのがゴルナーグラート鉄道です。
スイスで初めて電化されたラック式鉄道が、標高1605メートルのツェルマットから3089メートルのゴルナーグラートまで一気に駆け上ります!

終点に到着したら、ゴルナーグラート展望台へ。


圧倒的な存在感を放つマッターホルン(4478メートル)をはじめ、スイス最高峰モンテローザ(4634メートル)、リスカム(4527メートル)、双子のように並んだカストル(4223メートル)、ポルックス(4092メートル)など、富士山より高い4000メートル峰が28も連なる姿は壮観です。
駅から展望台へ続く歩道には、マッターホルン登頂を果たした登山家たちの等身大パネルが置かれています。
女性で初めてアルプス三大北壁の登攀に成功した今井通子さんの姿もありました。
さて、展望台のパノラマを満喫したら、下りのハイキングを楽しみましょう♪
絶景が続くハイキングコースを歩いて、ゴルナーグラート鉄道の撮影スポットへ。
電車が来るのを待っている間に、高地の薄い空気で乱れた呼吸をホー・・・っと整えることができ、一石二鳥です。
「逆さマッターホルン」で有名なリッフェル湖も沿線にあり、記念撮影を楽しむ人々で賑わっています。
運がよければ、黒い顔に白い毛並みの可愛い羊、シュバルツナーゼに出会えるかもしれません☆
鉄道を上手に乗りこなして、スイスアルプスの休日を楽しんでみてはいかがでしょうか?