イタリア鉄道の旅の楽しみ方

重厚な駅舎の中で目を引くスタイリッシュな車両。
イタリアの高速鉄道は、洗練されたデザインが魅力です。

2012年、ボルドーレッドの車両で颯爽とデビューしたイタロは、一眼レフカメラや日本車の設計でもおなじみのジュジャーロによるデザイン。

ミラノ万博が開催された2015年、満を持して運行開始したフレッチャロッサ1000は、世界にスーパーカーブームを巻き起こしたベルトーネのデザインです。

イタロのシートは全クラスでイタリア高級ソファメーカー、ポルトローナ・フラウ社製シートを採用しています。

イタリアの高速鉄道は1等・2等の2クラス制を採用しています。
日本の新幹線のグリーン車・普通車に比べると料金差が少なく、わずかな差額でワンランク上のサービスを受けられるのが嬉しいところです。

1等車の席に着くと、ウェルカムドリンクとスナックが運ばれてきます。
シートは2等よりゆったりとしており、しばしゆとりのひとときを愉しんでいただくことができます☆

さらに、イタロでは”クラブ“、フレッチャロッサでは”エグゼクティブ“という名称で新幹線のグランクラスに相当するシートを用意しています！

イタロのクラブでは、専任スタッフが上質なウェルカムドリンクとスナックでおもてなし。

フレッチャロッサのエグゼクティブ利用のお客様は、大都市の駅で専用ラウンジ「フレッチャクラブ」にアクセスしていただけます。スタイリッシュなソファで、エスプレッソやスナックをお召し上がりいただけます。

車内では、ランチとディナーの時間帯にミラノの人気シェフ、カルロ・クラッコがプロデュースしたお食事を提供します。

ゆったりとお食事をお楽しみいただけるよう、長めの乗車時間をお取りになることをおすすめします。

ゆっくりのんびり、ローカル線の旅も味わい深いもの。

海に望む崖に築かれた5つの小さな村、世界遺産チンクエテッレ。

それぞれの村に1つずつ駅があり、リグリア海のパノラマを愉しみながら村をめぐることができます。

フィレンツェからローカル線に揺られること約1時間でピサ中央駅に到着。

ここから訪れることができるのは、もちろん…

世界遺産・ピサの斜塔です！

ローマとフィレンツェの中間に位置し、どこからも遠い陸の孤島のような町アッシジ。

中世キリスト教世界で活躍した聖フランチェスコの生誕の地として知られ、世界中から巡礼者が訪れるこの町にも鉄道が通っています。

緑ゆたかなウンブリア州に位置し、トコトコとローカル線で移動する道すがら、車窓の風景に心癒されることでしょう☆