ヴェネツィアの見どころと日帰りで行ける周辺の島をご紹介!

海の都ヴェネツィアへ
今も昔も世界中の旅人を魅了し続ける街で
自分なりのヴェネツィアを探す旅に出てみませんか
隣りあった数百もの島々が橋と橋でつながれた奇跡の都市ヴェネツィア。
人気のない早朝や夜中に路地裏に足を踏み入れれば中世に迷いこんだかのような錯覚に陥るほど。
旅をする毎に街はきっとその表情を変えることでしょう。
- Index 目次

ヴェネツィアについて
1000年続いた共和国・ヴェネツィア
イタリアは19世紀に統一されるまで、各地に都市国家が栄えていました。
イタリアが争いに明け暮れた戦乱の時代にも1000年という長い年月にわたって共和制を維持し続けたのがヴェネツィア共和国です。
その起源は、蛮族の侵入により陸地から追われた人々がラグーナ(潟)に逃げ込み、 住み着いたことに始まります。
その後、ビザンチン帝国の管理下から独立し、海上貿易により、狭い領土ながらも経済力のある共和国へと発展していきました。東ローマ帝国分割で莫大な利益を獲得し、政治的にも地中海地域でヨーロッパ最大の勢力を誇るようになりました。
独自の政治体制を持ち、各国の商人達が行き交う国際都市となったヴェネツィア。
政治を動かした貴族たちは、競って運河に面した美しい邸宅を建て、現在もその姿を残しています。
やがて大航海時代が訪れると、地中海貿易にも陰りが見え始め、ヴェネツィア共和国は徐々にその国力を失い、18世紀末ついにナポレオンの手におちます。
それからはオーストリア領になるなど、外国支配を受けますが、1866年にイタリア本国に編入され、現在はイタリア屈指の観光都市となっています。
サンマルコ広場をはじめ、リアルト橋、アカデミア美術館、カルネヴァーレやレデントーレのお祭りと今もなお、街のあちこちにその歴史の残り香を感じます。
また年間を通してビエンナーレや映画祭などの国際的なイベントが開催され、モダンアートやコンテンポラリーアートの分野でも、その先進性を世界に発信し続けています。
ヴェネツィアの観光地
サン・マルコ広場周辺

ヴェネツィアの観光の中心。ナポレオンが「世界一美しい」と称えたといわれています。
ヴェネツィアの守護聖人であるサン・マルコを祭る寺院のモザイクは圧巻。また、広場を囲む旧政庁と新政庁の建物の前には、老舗のカフェがあり、ミニオーケストラの演奏が見られます。
寺院の横にあるのが、共和国時代の政治の中心パラッツォ・ドゥカーレ。ここはわかりやすく言うと、共和国時代の「国会議事堂」「首相官邸」「拘置所」が一緒になった建物です。ヴェネツィア共和国の歴史がここに詰まっているといっても過言ではありません。
リアルト橋

サン・マルコ広場から、昔からの目抜き通りメルチェリアを抜けると、10~15分のところにリアルト橋が姿を現します。ヴェネツィア本島の真ん中を蛇行している大運河(カナル・グランデ)に架かる4本の橋のうちで、最も美しい橋と言えるでしょう。
橋の上にはおみやげ屋さんが立ち並び、運河に面する側にはいつも写真を撮ろうと観光客がごったがえしています。昼は観光客で賑やかなリアルト界隈ですが、夜になると地元の人も集まるバールやバーカロ(ヴェネツィア独特の立ち飲み居酒屋)なども多い場所です。
ヴェネツィアの島巡り
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島

ヴェネツィアに行って、サン・マルコ広場の鐘楼にのぼる人も多いのではないでしょうか。
確かにサン・マルコの鐘楼からの景色もきれいなのですが、もっとおすすめなのが、サン・マルコ広場の対岸にある、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島。『ジョジョの奇妙な冒険』第5部「黄金の風」でブチャラティがボスと戦った場所としても有名です。
パッラーディオが建築した教会の鐘楼からの眺めは息をのむ美しさ。サン・マルコ広場の鐘楼やサルーテ教会はもちろん、ヴェネツィア全体360度の大パノラマが広がります。眼下に広がるカナル・グランデには無数に行きかう船の数々、晴れた日には、街の向こう、はるかリド島の奥まで見渡すことも。
大絶景をくれぐれもお見逃しなく!
ムラーノ島

裕福な王侯貴族に愛され、大変な富を共和国をもたらし続けたヴェネツィアンガラス。
その優れた技術が国外に流れ出ることのないよう また 本島を火災から守るためにガラス製作はムラーノ島でのみ許可されました。
今はすっかりのどかな街。店頭には色とりどりなガラスから繊細なレースガラスまでたくさんの商品が並びます。
*ベネチアングラス
サン・マルコ広場の「パウリー」など、島のあちこちに専門店がありますが、ガラス工房が立ち並ぶムラーノ島では、 本島より割安に買えることもあるようです。
中国製のものも多数出回っているので、料金が安すぎるものはタグをチェックしましょう。
ブラーノ島

ヴェネツィア本島の北にある小さな島。赤・青・黄色・ピンク・緑など、鮮やかに彩られたカラフルな家並みが立ち並びます。
長い漁に出て、港に戻った漁師たちが霧が出たときに自分の家を見分けられるよう家の壁をカラフルに彩ったというのが一説。
伝統工芸品のレース編みがさかんだったことから、レース博物館もあります。また、隣の島には公園や芝生があり、のんびり過ごしたり地元の人の生活を垣間見ることもできますよ。
一歩きすればあっという間に見どころをまわってしまえるほど小さな街ですが、その街並みは一見の価値アリ!
*レース細工
ベネチアン・レース発祥の地ブラーノ島には、博物館を併設した専門店があります。
安価な品は中国製のことがあるので 購入前に品質表示をチェックすることをおすすめします。
トルチェッロ島

ブラーノ島の近く、今では人口もほとんどいない島となってしまいましたが、ここはヴェネツィア共和国の発祥の地。サンタ・マリア・アッスンタ聖堂はヴェネツィアで最も古い教会で、ひっそりとした島からは想像できない、豪華なモザイク画が見られます。
ブラーノ島とは目と鼻の先。鐘楼に登ると、ブラーノ島のカラフルな家と、ラグーナの原風景が見られます。
ブラーノ島とトルチェッロ島をまとめてまわるのも一つですね。
ヴェネツィア豆知識
ヴェネツィアの運河のなりたち
ヴェネツィアは街中に運河がはりめぐらされています。
一般的に「運河」というと、人工的に掘ったものが多いですが、 ヴェネツィアの場合は違います。
ヴェネツィアは、本来、人が住むには適さない、泥と砂できた「潟」(ラグーナ)。
その地中深く、固い層まで木の杭を打ち込み、 その上に海水に強い石を敷いて土台を作り、建物を建てていったのです。
「潟」(ラグーナ)は、水の浄化作用によって環境を維持しています。 その水の流れを堰き止めたり、無理矢理変えてしまうと、 衛生状態が悪化して疫病が流行るなどの悪影響が出てしまいます。
このため、本来の水の流れをそのまま残す必要がありましたが、 数多くの島からできている街中を、歩いて隣の島との行き来ができるよう、 橋が架けられました。
このようにしてできたヴェネツィアの運河は、 「潟」(ラグーナ)を健全に保つための天然の水路なのです。
通りの呼び名
ヴェネツィアの街を歩いていると、壁にいろいろな名称が書かれているのが目につきます。
イタリアの都市では「通り」を表す”VIA”や”VIALE”などがよく見られますが、 ヴェネツィアの場合は同じ「~通り」を表す言葉でも、多くの種類があります。
◇CALLE(カッレ)…一般的な道。
◇RAMO(ラーモ)…枝状に分岐している道。
◇RIO TERRA(リオ・テッラ)…もともと運河だったところを埋め立てた道。
◇FONDAMENTA(フォンダメンタ)…運河沿いの道
◇RIVA(リーヴァ)…フォンダメンタより広く、船がつけられるような広い道。
歩きながら、その違いを実際に確かめてみてはいかがでしょうか?
参考文献:「迷宮都市ヴェネツィアを歩く」(陣内秀信著)
ヴェネツィア基本情報
最寄り空港
マルコ・ポーロ空港
主な国鉄駅
サンタ・ルチア駅
(フィレンツェ、ミラノ、ヴェローナ等への特急、 ローカル線が運行)
市内交通
水上バス(ACTV社)
ベネチア本島は、ローマ広場を終点に 車が乗り入れることができません。
運河を水上バスで移動するか、 橋で結ばれた島の上を徒歩で移動します。
サン・トマ、カ・ドーロ等の大運河の渡し場では、トラゲットといわれる ゴンドラで大運河を渡ることができます。
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