アルベルゴ・ディフーゾに滞在しよう

イタリアの田舎で暮らすような滞在を。
都会とは異なった風景と食を味わってみませんか?
アルベルゴ・ディフーゾとは廃村の危機にある伝統集落を再生する目的で生まれた新しい滞在スタイル。
今回はフィレンツェ近郊の「ロカンダ・セニオ」をご紹介します。
オーナーの想いがこもった宿とおもてなしで、都会とは違ったゆったりとしたイタリアの田舎滞在をお楽しみください。
アルベルゴ・ディフーゾとは
1980年代初めに廃村の危機にある伝統集落を再生する目的で生まれたイタリアの新しい滞在スタイル。
村の伝統やその歴史的背景に惹かれたオーナー達が村の建物をこだわりのホテルとして蘇らせました。村の中には、レセプション、食堂、部屋などの機能を持った建物があり、それぞれが機能を分担することで村全体が一つのホテルのようになっています。個性豊かな美しい村で現地の生活に触れながら、まるで暮らすように滞在することで大都市とは違う特別な体験ができます。


フィレンツェから車で約2時間、パラッツオーロ・スル・セニオという山里の村。村は70年代に栄えた、都心で働く人々の別荘地です。人口1,200人ほどの村には昔ながらの商店が並びます。レトロな雰囲気の中、村人もゆったりとおしゃべりを楽しんでいます。町の中心を流れるセニオ川沿いには中世の雰囲気を残す建物が並び、レトロな街並みは懐かしくてほのぼのしています。

石造りの伝統建築の教会

町で一番古い商店


宿はこの地域の伝統の建物を改装したもの。家庭菜園やプールもあります。


本館が通常のお部屋、別館がアパートタイプとなっており、部屋ごとに異なるインテリアとなっています。

いろいろな小麦を使った手作りパン

庭で育てたハーブを使ったペースト

手打ちパスタ

朝食のパンも奥様の手作り

新婚間もない夫妻には、「人生こう生きたい」という2つの理想がありました。1つは、生活の質が良い場所で暮らすこと、もう1つは自分たちの思うおもてなしを生業とできる生き方でした。そうして、結婚5年後の1985年、夫妻は1軒のトラットリアを購入。バスルームが一切ない12室を4年かけて6室と1つのアパートメント宿泊施設に改装。その2年後には、さらに2室を購入し、これが後にアルベルゴ・ディフーゾとなりました。夫妻は今も、旅人の休暇に華を添える“役者“として、旅人を楽しませ、その熱い情熱で人生を楽しんでいます。オーナーのエルコレ氏はイタリア・アルベルゴ・ディフーゾ協会副会長でもあります。
LOCANDA SENIO (ロカンダ・セニオ)
Via Borgo dell’Ore n. 1
Palazzuolo sul Senio (FI) 50035
https://www.locandasenio.com/en/home-2-2/
アクセス:フィレンツェから車で約2時間。
フィレンツェからマッラーディ駅まで列車で1時間15分。駅から送迎サービス(約20分)。