■　良いものをお得に手に入れるなら年2回のサルディが狙い目

イタリアでは夏と冬の年2回のサルディ(SALDI)といわれるバーゲンセールがある。これはイタリア政府が必ず行うように決めたもので、イタリア国内でほぼ同時に開催される。期間は毎年1月と7月の上旬からの約1ヶ月。始まる日にちは街によって、年によって多少差があるようなので、これを目指す人は事前に調べておいたほうがいいだろう。もちろん有名ブランドもこれに参加しているところが多く、グッチの財布が考えていた予算の半分で買えた!なんて話もあり、ショッピングを目的に行く人はこの時期を選んだほうがいい。日本のバーゲンは、ある種バーゲン用の商品を安く売る傾向があるが、ヨーロッパでは前日まで定価で売られていたものが突然安くなるので、お買い得感は非常に高い。

■　アウトレットツアーもお勧め

イタリアには有名ブランドのアウトレット･ビレッジがたくさんあります。ここではメーカー直売で、安く買うことが出来ますが、その多くは郊外にあるため、個人で行くには少々不便です。そこでアウトレットツアーもお勧め。グループでわいわい楽しくお買物はいかが？

■　タックス・フリー(免税)で得する賢いショッピング

イタリアでは、EU圏への旅行者が1日1店舗で154.94ユーロ以上個人使用の目的でお買い物をすると、IVA(付加価値税)が戻ってくるというシステムを導入している。最大払い戻し率は１4.5%にもなるので、金額が大きい買い物はかなりお得感がある。

■　対象になる商品は？

欧州連合(EU)以外の国を住居地とする人が、個人使用を目的に、未使用のままイタリアから持ち出す場合に還付を受けることができる。別送品（郵便や宅配便で送る場合）はその対象ではないので注意する。

■　適用金額は？

1店舗についての合計が154.94ユーロ(IVA税込み)以上で、これを適用最低額という。

■　買い物の手順　【お店で】

←場所により多少デザインは違うが、大体こんな感じの“Tax-free for Tourist”の表示を捜すか、店員に免税を行っているかどうか尋ねる。 支払い時にパスポートを提示しタックス・フリー・ショッピング･チェック(Tax-free Shopping Cheque)を発行してもらう。店内で渡されたレシートも一緒に保管しておく。

■　出国の手続き　【空港で】

出国の際パスポート、商品、上述のタックス・フリー・ショッピング・チェックを提示し、確認のスタンプをもらう。購入時にシールを張られた商品は開封しないこと。税関のスタンプがないと払い戻しが受けられない、かつ、イタリアの空港では税関窓口で商品を提示しないとスタンプを受けられないので注意を。
シェンゲン協定加盟国の他の国を経由するか立ち寄る場合は、最終出国地の税関で行う(乗り継ぎ時間が短い時は、帰国時の出発空港でも可能)。
手荷物とトランクに入れる場合では手続きが違うので以下のように。

■手荷物の場合：搭乗手続きを済ませ、パスポートコントロールを通ってから、出国ロビー側の税関で上の要領でスタンプをもらう。

■トランクに入れる場合：搭乗手続きを済ませ、搭乗券、パスポート、商品、ショッピング・チェックをパスポートコントロール前の税関に提示、そこでスタンプを押してもらってから、商品をトランクにしまって搭乗手続きカウンターに戻り、トランクを預けて搭乗の手続きが終了。

■　換金は3つの方法で

【1】現地の空港のキャッシュ・リファンドCash Refundカウンターで現地の通貨または日本円に換金。手軽だが、現在円はユーロに比べ通貨としての力が弱いため、おおむねあまりレートが良くない。またヨーロッパを旅行する見込みがあれば、ユーロで受け取るのがオススメ。

【2】成田、関西空港、などのキャッシュ・リファンドで当日の銀行為替レートで日本円に換金。

【3】店でもらう専用封筒に入れ、ポストに入れれば後日クレジットカードの口座に送金か、銀行小切手を郵送してくれる。

※このタックス・フリーの代行業務は数社が行っていて、その換金は会社によって上のどの方法でも できる場合と、現地通貨とクレジットカードヘの送金、またはクレジットカードのみなどあるので、 店の人に確認する。【3】の場合、返金には2～3ヶ月かかることもあるので、気長に待つ。