パレルモ
独特の歴史が重なりあう街
「パレルモのへそ」といわれるクワトロ・カンティ。パレルモでも最も歴史あるエリアです。
人と車が絶えず行き交う十字路の角一つ一つをバロック様式の噴水が飾っています。
パレルモを州都とするシチリアは地中海最大の島で、総面積は四国の約1.5倍に達します。
長い複雑な歴史をもち、「島」というより一つの「世界」と呼んだ方がいいかもしれません。
近年修復を終えたノルマン王宮、王室礼拝堂です。
壁面を埋め尽くすビザンチンのモザイク画、アラブ風の装飾を施した木彫りの天井、
そして床は大理石の幾何学モザイクと、当時のあらゆる地中海的要素をあわせもった希有な建築です。
パレルモ市民の胃袋を支える市場の一つ、ヴッチリア市場のペスケリア(魚屋さん、画像左)。
日本でもなじみ深い、タコやカジキマグロが人気の食材です。
アフリカに近いことから、エスニック食材も豊富です。
画像右は、多種多様なスパイスを売る屋台です。
すがすがしい海沿いのプロムナード「フォロ・イタリコ」でサッカーに興じるパレルモっ子たち。
パレルモはサッカー・セリエAで活躍中です。
豪快な陳列に圧倒されそう!
その名も「自転車職人通り(Via Biciclettaio)」の自転車店です。
こちらの建物、見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
映画「ゴッドファーザー パート3」に登場するマッシモ劇場です。
劇場内をめぐるガイド付きツアーが催行されており、
案内とともにヨーロッパ屈指の規模を誇る新古典主義建築を見学していただけます。
パレルモのアート
ローマに匹敵する、イタリア有数の広大なチェントロ・ストーリコ(歴史的市街地)を擁するパレルモには、美術的価値の高い教会がひしめいています。
パレルモの中心、クワトロ・カンティから程近いマルトラーナ教会。
内部を彩るのは、シチリア最古期・ ビザンチン様式の絢爛豪華なモザイク画です。
マルトラーナ教会に隣接するサン・カタルド教会。こちらも古く12世紀ノルマン時代の創建です。
グレーの壁面と赤い十字架のステンドグラスのコントラストが創りだす、簡素な美をご覧ください。
サン・カタルド教会にちょこんと載った、赤い丸屋根。
異国情緒をかもし出す赤いドームは、パレルモのあちこちで見ることができます。
港沿いのフォロ・イタリコから程近い”アバテリス宮”にあるシチリア州立美術館。
小規模ながらも、美術ファン必見の作品を見つけました。
シチリアが生んだルネサンス初期の巨匠、アントネッロ・ダ・メッシーナによる象徴的な構図の「受胎告知のマリア」。漆黒の背景に浮かび上がる青い衣に包まれた聖母マリアの静けさをたたえた表情、繊細な手の仕草が印象的です。
アントネッロ・ダ・メッシーナは、ナポリでいち早く油絵の技法を習得し、さらにヴェネツィア派のベッリーニや
トスカーナで活躍したピエロ・デッラ・フランチェスカ、さらにフランドル派の影響もうかがえる時代の先端を行く画家の一人でした。
…それにしても、光線の描写だけで「そこに天使が現れた」ことを表現するとは、信仰の時代だった中世が終わり、自然への科学的な眼差しを取り戻したルネサンス時代にしても、非常に画期的なアイディアだったのではないでしょうか。
パレルモ州立絵画館のもう一つの目玉が15世紀半ば、国際ゴシック様式の大フレスコ画「死の勝利」。
黒死病(ペスト)に襲われた人々を迫真の描写で表した、恐ろしくも美しい傑作です。
下町のグルメ
パレルモのティーンエイジャーに大人気のモツバーガー店。
秘伝のたれを思わせるソースに漬け込んだモツに、チーズとレモン汁を振りかけていただきます。
意外とあっさりして食べやすい一品です。
バールの人気メニュー、パネッレバーガーです。
パネッレとは、エジプト豆の粉で作られた餃子の皮もどきのこと。
パレルモ・プンタライジ空港にさりげなくある店舗を構える「パラッツォーロ」、実は地元の名店だったりします。
映画「ゴッドファーザー パート3」に登場するシチリア銘菓「カンノーリ」は、
まろやかなクリームと香ばしい皮の組み合わせが絶妙!
マフィアの大物が、パレルモのマッシモ劇場でパクついているシーンがありました。
実際に、スーツをビシッと着こなした紳士が、フライトの出発を待つ間に神妙な顔つきで食べている姿を見かけます。
モンレアーレ
素晴らしいモザイク画が彩る大聖堂が、パレルモ郊外のモンレアーレにあります。
祭壇の丸天井から巨大な「全能のキリスト」のモザイク画が見下ろす大伽藍。
壁面を埋め尽くすモザイク画は、あのイスタンブール、ハギヤ・ソフィアに次ぐ規模を誇ります。
目を凝らしてみると、旧約・新約聖書のエピソードの数々が描かれていました。
***アダムとイブ***
***ノアの方舟***
「ダ・ヴィンチ・コード」でもおなじみの ***最後の晩餐(右下)***
大聖堂の南側には、12世紀のシチリア王国グリエルモ2世の時代に建てられた
ベネディクト会修道院のキオストロ(回廊付き中庭)が隣接しています。
外界から隔絶された静謐な空間です。
モザイクの柱廊に囲まれた美しい水盤と、
アラブ世界のオアシスを象徴する棕櫚の木をかたどった円柱。
平和のシンボル、鳩が時おり飛んできては水を飲んでいました。
南フランス・南イタリアの職人が手がけた柱廊の彫刻は、一本一本全て異なるデザインです。
エキゾチックな図像が、遠い異国への想いををかきたてます。
パレルモから389番の路線バスで片道30分ほど。
市バスの統一料金で乗車できるのでおトクな気分♪
(平日の通勤時間帯、ランチタイムは渋滞するのでご注意ください)
高台に建つ修道院からは、パレルモ市街とティレニア海のパノラマを見ることもできます。
パレルモ観光の際、ちょっと脚を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
パレルモ 基本情報
最寄り空港
ファルコーネ・エ・ボルセッリーノ空港(通称プンタ・ライジ空港)
ホームページ
ローマ、ミラノから直行便が毎日運航
ミュンヘンから直行便が週数便運航
パレルモ中央駅
ローマ、ナポリからの長距離列車や世界遺産アグリジェント、港町トラーパニ方面のローカル線などが発着しています。
駅前広場では、プンタ・ライジ空港やアグリジェント方面のバスが発着しています。
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