皆さまこんにちは。ステファニーと申します。ニース生まれ育ちで、12年前から日本の方をニース拠点でコートダジュールをご案内しています。
Withコロナのコートダジュール
コロナ禍で今年の観光シーズンはとても特別です。モナコ公国を含むコートダジュールには普段年間1100万人の観光客が訪れ、観光で生活する人がとても多いのですが、今年はクルーズ船もないし、飛行機が少なく、夏休みに入っても近くからの方しか来られません。
６月にマクロン大統領が説明したように、「コロナウイルスとともに生活する」ことになっています。
ロックダウンが解除された直後に、マスクに慣れていないフランス人でもする方が多かったのですが、感染が減るとともにマスクをする人も減って、外だけでなく暑くなるにつれ店内でする人もだんだん少なくなりました。
ニースの花市場
それとは別で、マルシェやショップの床にシールを張ることで守らないといけない距離が指示されるようになり、お店やデパートでお客さんが密着しないように一方通行のステッカーも現れ、店内に入れる人数の制限もあり日常生活がかなり変わってきています。
６月２日から交通機関でマスクが義務付けられ、マスクをしないと135ユーロの罰金となります。
美術館やレストラン、ホテルなども６月から営業を始めましたが、コロナ対策が多く、ソーシャルディスタンスのため席の数は日本と同じように限られ、普通の生活に戻るまでまだまだ時間がかかりそうです。
街中の感染予防ポスター
2020年夏の予定は？
現在コートダジュールの全美術館が営業を再開して、ビーチも６月からオープンしています。
６月あたりに観光地となる村に行ったら人が少なくてちょっと寂しかったですが、移動制限が解除され、７月の頭に夏休みが始まり、全国から、またヨーロッパからの観光客が増えてきています。
今年の夏の様子ですが、ほとんどのホテルやレストランはやっていますが、オープンしない予定のところもあります。高級なお店ですと、お金をたくさん使うロシア人やアラブ人は来られないので営業しないことを決定したこともあります。カンヌのカールトンホテルやヴァンスのシャトー・サン・マルタンホテル、カンヌのオアシスというレストランは２０２０年いっぱい休みだそうです。
イベントに関してですが、カンヌ映画祭、モナコグランプリ、カンヌの広告祭はキャンセルされました。６月末にニースからスタートして開催予定だったツール・ド・フランスが８月末に延期されました。今のところは開催される予定です。
他には毎年ニースで開催されるジャズ・フェスティバルも開催予定です。
マスクをしたアポロンの噴水
実は7月15日にニースの海岸線で開催されたコンサートが大変なスキャンダルとなりました。今までの対策だと5,000人までのイベントが可能でしたが、マスクの着用を進められていたのにほとんどの方がせず、かなりの密着となっていました。翌日ニュースになり、ニース市長がすぐに反応して、これからのイベントは外でもマスクをしないと参加できなくなると述べました。そのすぐあと、８月１日から店内でマスクが義務付けられ、7月20日からに施行が早められました。
レストラン、郵便局、デパートなどでマスクをしないと135ユーロの罰金になります。
ニースのビーチもかなり賑わっていますが、モナコだけはいつもより少し静かな雰囲気です。人口は3万7000人ですが、年中住んでいる人が少なく、観光客が非常に多い国です。旅行ができない状態なので、いつもよりとても落ち着いていて大変不思議です。
ニース空港についてですが、国際便専用の第一ターミナルは2021年3月までクローズ予定です。
現在は第２ターミナルだけが営業していて、到着便と出発便はそれぞれ80本ぐらい運航しています。１か月前はまだ10本ずつだったので、夏休みに入ってかなり増えました。
飛行機に乗るときももちろんマスクが義務付けられ、コロナ対策のアナウンスが５分毎に流れるらしいです。
ロックダウンが解除された直後からフランス国民がヴァカンスについて心配するようになりました。最初は100キロの移動制限がありましたが、２週間後にそれも解除され、国内に自由に移動ができるようになりました。７月１日からEU内の移動も可能になりました。
フランスは年に５週間の有給休暇を使わないといけない国で、ヴァカンスはフランス人にとって一年間頑張る理由です。ロックダウンのときに２か月も働けなくても、有給休暇をなくすことはありえません。
７月に入って学校もいつも通り夏休みに入り、平年より国内旅行する人がたくさんです。駅に人が多く、皆マスクをして電車に乗って、あちこちに遊びにいくのにわくわくしています。補助金をもらえなくても、夏休みを楽しみます !
