2014/09/12 に投稿しました

ナポリのセイレーン伝説

ナポリはセイレーンから生まれた

ナポリはセイレーンから生まれたと知っていますか。

セイレーンはギリシャ神話に登場する半人半鳥(中世以降、半人半魚)の存在で、素晴らしい歌声の持ち主だと言われます。
セイレーンの中で、もっとも歌声が綺麗で、顔貌が美しいのはパルテノペーでした。
セイレーンは海の岩礁からその歌声で、航行する男を惑わして、遭難や難破に遭わせるのが趣味だったそうです。恐ろしい生き物ですね!

ナポリにある『セイレーンの噴水』  写真提供:Wikipedia

ある日、有名なオデュッセウスは、どうしてもセイレーンの歌声が聞きたくて、わざと彼女たちがいる方向に向かいました。しかし、オデュッセウスはセイレーンの歌声が危険だとよく知っていて、策略で影響されずに歌声を無事に楽しむことが出来ました。
セイレーン達は、誘惑に負けなかった男なんて存在することを屈辱と感じ、海に身を投げて、自殺しました。
しかし、海は美しいパルテノペーを哀れに思って、彼女を現在のナポリが面している海岸まで運びました。
そこで、息を引きとったパルテノペーは、ナポリのしなやかな風景となり、声だけが生き残ったと言われます。
多分、今でも鳴り続けるパルテノペーの声が、パルテノペーイ(パルテノペー人)ともいうナポリ人の遺伝に歌への愛を注ぎ、世界中有名なカンツォーネを生み出したかもしれません。

この伝説には色々なバージョンがあります。ある説によると、パルテノペーは父親に反対されて、恋人と一緒に逃げた可愛いらしい乙女でした。辿りついたのは現在のナポリの地方でした。二人の愛の力で、この地方は豊富になったという。

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